こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(9月第4週)

易の面白いところは、「そういう自然の流れには、学ぶことができる」、「自然の流れを人為的に作り出すことができる」と考えていく点にあります。
こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(9月第4週)

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

バランスの良い上昇

 今週は、「需之升」(需、升へゆく)の卦から得られる指針をご紹介します。
「需」が「升」へと変化する、という解釈になるのですが、この解釈に、易の面白さを見ることができるのです。

まずは、変化後の運気、将来の運気である「升」から見ていきます。

易には、運気上昇に関する卦が三つあります。「晋」・「漸」・「升」です。

「晋」は、一気に上昇するけれど、そのぶん安定感に欠けます。
「漸」は、着実に上昇しますが、勢いの強さには欠けています。
「升」は、その中間、一番バランスよく運気が上昇する卦です。

「升」は、「地風升」と表現されます。
上が「地」、下が「風」というかたちをしている、という意味です。
「風」(より正確に言うと「巽」ですが)には、「木」というイメージも含まれていると考えるのが、古代中国の発想でした。
そのため、この「升」のイメージは、「地面の下にあって、芽が出る前の植物」です。

芽を出しさえすれば、すくすくと伸びていく。
植物に水をあげてくれる人がいるように、周囲の助けが得られる。
だからこそ、最初の一歩は頑張って、自分から殻を破って行かないといけない。
後になるほど運気上昇が期待できる、非常に縁起の良い運気と言う事ができます。

 

フライングはいけません

将来的には「升」の上昇が見込まれるとして、では、現在の運気はどうなのかと言いますと、それが「需」です。

「需」は、「待つ」という意味です。
「待つ」にもいろいろありますが、何にもせずに休んでいて良い、というイメージではありません。
「できる限りの準備は整えて、いつでも動ける状態にしておきつつも、気持ちだけは焦らず落ち着いて待つ」、それが「需」です。

たとえて言いますと、短距離走です。
「位置について、よーい」の段階です。
後は「ドン」が来るのを待つばかり、と、そのようなイメージです。

ところがなかなか「ドン」が来ない。
スタート態勢を取っていて、いつでも行けるのに、待たなくてはいけない。
そのような、少しイライラしてしまいたくなる運勢、それが「需」です。

気をつけなくてはいけないのが、「フライング」です。
行きたくなるけれど、そこで行ってしまうと、大失敗につながりかねません。
あえてもう少しだけ待つ。タイミングを見計らう。そういう心構えが求められる運気です。

 

ピーキング

将来が「升」で、今が「需」。
そういう状態って、「そこそこありそうな話」でもありますよね。「将来の上昇が見込めるから、今は我慢」。自然な流れです。
「運勢は変化する」という、易の根本原理に沿う話でもあります。

ただ、易の面白いところは、「そういう自然の流れには、学ぶことができる」、「自然の流れを人為的に作り出すことができる」と考えていく点にあります。

再びたとえを借りますが……。
スポーツなどで、「ピーキング」という話がある、ということを聞いたことがあります。
最高に勢いのある状態で大事な試合を迎えるために、少し前に追い込み練習などを行って、あえて調子を落としておく、ということのようです(間違っていたらゴメンナサイ)。

「需、升へゆく」の卦から得られる指針は、まさにこの「ピーキング」です。

運勢は変化しますから、最初から最後まで絶好調を維持するというのは、なかなか難しいことです。
それに、勢いに乗っている時は、忙しいものです。面倒なことに時間を割いてはいられません。
だからこそ、「将来的に好調や上昇が見込めそうなときは、今はあえて『タメ』を作る。イライラしそうな煩雑な事務や作業を、今のうちに済ませておく」。そうすれば、万全の状態で、大事な時期を迎えることができます。

こんな視点はいかがでしょう?

 

イライラする時こそ、日常を大切に。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:大きな投資をするために、日常少しずつ我慢するというのは、大切な心掛けですよね。
仕事運:煩雑な事務・作業をあらかじめ済ませておけば、チャンスが来た時には一気に動けます。
就職・転職:イライラする時こそ、日常を大切に。浮き足立つ気持ちを落ち着かせることができます。
恋愛・結婚:自分から行きたくなる時に、あえて少しだけ待ってみる。「相手から来る」ようにするために、ひと手間を準備してみる。そういうやり方も悪くないかもしれません。
家庭:陰で細かい気苦労をしつつ、表面はゆったり余裕のある人。その姿勢に学びたいものです。
学問・芸術・趣味:「ピーキング」の発想、応用が効きます。

前回の記事:
MIKAKUの易占アドバイス(9月第3週)