先週は、「時間」。……と来れば、今週は、「空間」というわけで。
10月22日は、平安京への遷都があった日だと言われています。
「794(なくよ)うぐいす、平安京」……誰しも一度は聞いたことがある、アレ。
794年の、10月22日だったのだそうです。
京都ではこれを記念して、「時代祭」というお祭りが行われるそうですね!
遷都の際にも、恐らく配慮されていたはずだと思いますが。
平安時代といえば、「物忌み・方違え」なんて風習も、聞いたことがあります。
方違え。
まさに、方位除けですよね。
「今日は、家から見た職場が、凶の方角ですので。お仕事に行けません!」
年に3回ぐらいは、現代でも認められていいんじゃないんでしょうか!?
現代にも、残っているかも?
方位除けにも、いろいろなニュアンス……と申しますか、いろいろに程度があるとは、思いますが。
現代でも、一番よく耳にするのは。
いわゆる「金神(こんじん)さま」ではないかと。
「今年は、○○の方角に金神さまがいるから、その方角では地面を掘り返したり、家の改築をしたりしちゃあ、いけない」と言う話、私の親戚も信じています。
他にも「大将軍」とか、「太歳神」とか。
いろいろな方位の神様の話を、耳にします。
易をやっておりますと。
その流れで、必要に応じて中国の本を読むのですが。
必要に応じなくても、物語集などは、ついつい手に取ってしまうものでありまして。
中国の物語で出番が多いのは、圧倒的に「太歳」であるように感じます。
それも、まさに方位除け関連のお話で出てくるのです。
……
役人(州知事)が、土木工事をしようとした。しかし作業員が、働かない。役人が怒鳴ると、「今年はそちらに太歳がいるから、掘ってはいけないんです」と説明が返って来る。
「ええい、そんなものは迷信である。本官がやって見せる!」と、役人が地面を掘り返していると、案の定、太歳が現れた。
「貴様か! 民衆を惑わす悪い神は!」とばかりに、鞭で叩く役人。
高札をかかげて、曝しものにしてしまう。
夜中、部下に見に行かせると……。
なんと、妖怪達が太歳の周りに大集合。
「太歳のアニキ、こんな恥かかされて、あの役人にバチを当てなくていいんですかい!?」
「言わないでくれ、弟よ。あいつは出世街道驀進中、運気絶好調だから、俺じゃあ勝てないんだよ。」
……うーん、中国!
次のページに、良く似た話が載っていまして。
やっぱり役人が出てきて、鞭で打ったら、太歳がぼよんと跳ねて、どこかへ消えてしまった。
その役人は、太歳にバチを当てられて、一族全員がひどい目に遭った。
この役人、県知事でした。中国では、州知事よりもだいぶ地位が低い人。
……中国!!
太歳の姿
太歳は、神様とされています。
中国では、どちらかと言えば少し妖怪に近い扱いかも。
鞭で打ったら、「ぼよんと跳ねた」と書かれていましたが……それもそのはず、太歳の姿は、「肉の塊」とされているのです。
それってどうなの!?
ちょうど昨年の今ごろ、中国にて。
「地面を掘ったら、太歳が出た!」というニュースが流れました。
こちら(カラパイア)をご参照ください。
ちょっと気持ちの悪い姿に見えるかもしれませんので、閲覧の際にはご注意を!!
正体は、キノコの仲間ということらしいですが。
バチが当たらないなら、まあ何でもいいや!
なんて、思ってしまいました。
地面と言えば、「坤」ということで。
個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。
金運:大きな破綻は、なさそうです。
仕事運:地味な推移のときに、調整を。
就職・転職:じっと我慢の時かも。
恋愛・結婚:彼氏の見極め時!?
家庭:神経質にならないことがお勧めになりそう。
学問・芸術・趣味:でんと構えて、確実に。
《未畫齋さんの記事一覧はこちら》
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