《お手軽な、易占の実践。》こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(8月第5週)

易占とは、「指針を探るためのもの」、「これからどうすべきか(to do)」を考えるためのもの。 ひとつのアドバイス、「見立て」です。

1周年! これからもよろしくお願い申し上げます。

私が、Trinity WEB様に記事を載せていただくようになりまして、今週でちょうど1年になりました。
読者の皆様、編集部の皆様、ありがとうございます!
これからもよろしくお願い申し上げます。

 

易占って?

1周年と言う事で、まずは改めまして、易占のご紹介を。
占いと言いますと、やはり「あてもの」であり、「吉、凶」であり。
あるいは、「これからどうなるのか(to be)」を知るためのもの、と捉えられがちだとは思います。
易占にも、そういう側面が無いとは申しません。
それでも、易占には、「指針を探るためのもの」という性格があることもまた、事実です。
「これからどうすべきか(to do)」を考えるためのもの、という性格です。
これからも、そうした易占を紹介する機会をいただければ、幸いに存じます!

367910456

 

易占の、実践法。

長い前フリはここまでといたしまして
今週は、「お手軽な、易占の実践」をご紹介いたします。
易占は、2つのプロセスで成り立っています。
1 卦や爻を得る。
2 卦や爻を解釈する。
この2つだけ。とは言え。ガバガバなマニュアルって、裁量が広いせいで、「結局よく分からん」ことになりがちでもありますよね。

 

イーチンカードに、10円玉。

1 については、市販されている「イーチン(易経)カード」を使うのが、一番シンプルな方法だと思います。
カードを引くだけで、卦が得られます。
あるいは、10円玉やサイコロを利用する方法でしょうか。
へっぽこ動画で恐縮ですが、こんなの

https://www.youtube.com/watch?v=tfCHeUW5m8E

 

も、ございます。
「動画のテンポが悪い!」、「老陽だの少陰だの、専門用語が何を意味するか分からん!」というお叱りは、甘受いたします。

早速言い訳モードではありますが
専門用語が漢字だらけというのも、易占の面倒なところかもしれません。
どうしても、1冊は本を買っていただく必要が出てしまうのです。

とは、言いますものの。
岩波文庫とかでも十分です。古本なら100円で売られていたりしますし。
どのような本でも、冒頭の「解題」・「解説」に、占い方や卦の読み方が書いてありますから安心です!

321763436

 

解釈次第で、どうとでも!?

そうした解説を読みながら、2の「解釈」に入るわけですが
厳密に、と申しますか、「しっかり・細かく占いたい!」というので無い限り、「卦」の性質と「爻辞」(占いの言葉)だけで判断されても、十分です。

例えば。
「漸」なら、「だんだん良くなる」という「吉」。
「大有」なら、「今、絶好調」という「吉」。
「習坎」なら、「苦労が続きそう」。だから「凶」と見ても良いですが……。
「踏ん張りどころだ!」と、前向きに捉えることもできます。
爻辞」という占いの言葉には、「吉・凶・吝・悔」などの言葉が付されていることが多いです。
その言葉を見れば、吉凶を判断することができます。

言葉全体のニュアンスを大切にすると、もう少し細かい解釈も行えます。
たとえば、「萃」の上爻が得られた場合。
「孤立するが、このままではいけないと嘆き悲しむならば、咎めはない」という占いの言葉を解釈することになります。
「咎めはない(それほどヒドイことにはならない)」だけ見ても良いですけれど、文章に思い当たることがある場合には、それを利用してみるのもアリだと言うわけです!

「習坎」を例に挙げましたが
これを「凶」と見るか、「踏ん張りどころ」と見るかで、だいぶ解釈の方向が変わってきますよね。
「漸」だって、「だんだん良くなる」からこそ、「今はまだ難しい」と読むこともできます。

解釈しだい、易者しだいで、どうとでも変わってきてしまうところがないとは、言えないわけです。
(サイコロを振って、『易経』の該当箇所を読んだあなたは、すでに「易者」を名乗れます!)
でも、それで良いのだと思います。

易占とは、「指針を探るためのもの」、「これからどうすべきか(to do)」を考えるためのもの。
ひとつのアドバイス、「見立て」です。

「易者からは、今の事態は、こう見えていますが……。相談者ご自身としては、どう見えていらっしゃいますか? 決断の・気持ちの整理の、一助になりますでしょうか?」

「占い」という言葉のイメージからは、少しズレているかもしれないけれど。
それが(あるいは、それも)「易占」の姿であると、私は考えております。

最近、この締めを使っていませんでしたが……。
「と、こんな視点はいかがでしょう?」

これからもよろしくお願いいたします!

 

《未畫齋さんの記事一覧はこちら》
https://www.el-aura.com/writer/mikaku/?c=91777