《得手に帆を揚げ~海の日~》こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(7月第3週)

高校生だったころ、部活にしても勉強にしても、「夏は勝負の時」なんて言われたりしましたが。 おとなになっても、そういうところは、あるのかも!?

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

海と、易。

7月18日は、海の日ですね。

マリンレジャーを楽しまれるという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

社会人になりますと、夏休みがなかなか取れなかったりしますよね。
かと言って学生さんの夏休みが始まるのは、7月の末。
7月半ばに海に遊びに行く機会って、意外と少ないような気もします。
クラゲも少ないから、行くなら7月中に行きたいものなんですけれども……。

それはともかくといたしまして。
易では(と申しますか、中国の古典では全般的に)、「海」に関する記述は、あまり多くありません。
茫漠とした世界に意識を遊ばせる『荘子』のような書物や、あるいは神仙思想に関わるような文書には、時々出てきますが。
その他の書物では、たまに出てきても、「果てしなく、暗く、不安を感じさせるもの」というイメージで語られることが多いように感じます。

易の「八卦」でも、水に関わる卦は「水」と「沢」との2つがありますが。
そのいずれもが、海ではありません。

「水」は、「大河」を象徴します。
「沢」は、「流れの無い水」、すなわち「湖沼」を象徴します。

古代中国文明が内陸に発達したものであることを、反映しているのかもしれません。

 

得手に帆を揚げ

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しかし、この八卦が組み合わさった六十四の卦の中には、「海」をイメージさせるものがあります。
それが、「渙」(風水渙)の卦です。「かん」と読みます。

今年の冒頭、一月第一週の記事でも取り上げた卦ですが……。

「渙」という字は、「散る」という意味を持ちます。川が支流に分かれていくような、ホースの先を指でつまんで水をまくような、そんなイメージです。
また、「渙」の卦は、帆を張って船が水上を行くかたちとされています。
鬱屈したものが散ってゆく、外にエネルギーを発散させ、大事業に乗り出してゆく、そういう運気を示しています。

これまで苦労があった場合には、その苦労が「発散」されるが、これまでが良い運気であった場合には、注意力「散漫」になりがちであるから要注意。そのような運気を示します。

また、「大事業に乗り出す」・「身近に大きな変化が起こる」という運勢でもあります。
そのため、ことお仕事運について言えば、独立開業や転職には向いている運勢と言うことができます。あるいは引越しや結婚等の可能性も感じさせる運気です。

この「渙」の卦、「得手に帆を挙げ」と表現されることがあります。
新しいことを始めたり、チャンスを活かすべく奮起したりするのには、最高の運勢です。

そろそろ梅雨も明け、夏本番。
暑くて大変な時期でもありますが、だからこそ、ここでひと頑張り。
追い風を帆に受けてぐんぐんと前に出る船のように、進みたいものです。

高校生だったころ、部活にしても勉強にしても、「夏は勝負の時」なんて言われたりしましたが。
おとなになっても、そういうところは、あるのかも!?

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思い切った挑戦が、突破口になるかも。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:浪費に注意。
仕事運:ぐいぐいとはかどりそう。
就職・転職:気持ちが固まっているならば、ありかもしれません。
恋愛・結婚:思い切ってチャレンジ。/浮気に注意。
家庭:いつもとちがう一日、たまには良いかもしれません。
学問・芸術・趣味:思い切った挑戦が、突破口になるかも。

 

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