《芸事や趣味、学問の運勢。占ってみませんか? ~七夕~》こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(7月第2週)

「何か景気が悪いなあ。こう、スパーンと最初から最後まで、うまく行くような運勢はないの?」と思われてしまったかもしれませんが……。

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

七夕と乞巧奠(きっこうでん)

昨日、7月7日は、七夕でした。
この「七夕」の由来ですが……。毎度のごとく、中国ダネでありまして。

「乞巧奠(きっこうでん)」というお祭りが、元になっております。

「乞」とは、「求める」。「巧」とは、「器用である」。「奠」は、「祭祀」。
ですので……「乞巧奠」とは、「芸事などの上達を願うお祭り」であったと、そういうわけであります。
日本に伝わって、宮中行事にもなりました。
「乞巧奠」の字は同じですが、その場合は「きこうでん」と読むそうです。

今週は、「七夕」、「乞巧奠」にちなみまして……。
芸事や学術関係の運勢、占ってみませんか?

1、2、3の数字から、1つをお選びください!

 

1を選んだ方。「好きこそものの上手なれ」かも。

1を選んだ方。得られた卦は、「无妄」(むぼう)です。

「无妄」の「无」は「無」、「妄」は「望」を意味します。
ああしたいこうしたいという希望や予定、へたな工夫や下心を捨てて、自然のなりゆきに身を任せるべきだ、そういう運勢を示しています。

頑張って、練習を重ねたり、勉強を続けたり。
成果を得るためには、それは絶対に必要なことではありますよね。
でも、悲しいことに。
「努力が成果に結びつくとは、言い切れない」ということも、なきにしもあらず。

……それでも、やめることが、できない。
芸事や学問、あるいはスポーツ等の趣味には、そういうところがあると思うのです。

「无妄」は、そういう境地を象徴しているのかもしれません。
時には、結果にこだわらず。目的を明確にせず。
「やりたいから、やるんだ。楽しいから、続けるんだ。」と、開き直ってしまっても、良いのではないでしょうか。
「好きこそものの上手なれ」とも申します。
素直に、気持ちの赴くままに続けることで、かえって結果につながるようなことも、あるかもしれません。

 

2を選んだ方。「先生や仲間が厳しいのは、あなたを認めているから」かも。

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2を選んだ方。得られた卦は、「睽」(けい)です。

「睽」は、「そむく」と訓読みします。反発しあうことです。

この卦は、「内輪もめ」を象徴しています。特に家庭内の不和を象徴し、嫁と小姑にたとえられることがあります。しかし、「ケンカはしても、それでも家 族」。深いところでは通じ合っていると解釈される運気でもあります。「同にして異」ということを考察すべきだ、という言葉が示されています。

ベストを尽くしているのに、先生や先輩、チームメイトから厳しい声をかけられる。
「自分のことを認めてくれていないのかな」という悲しい気持ちになること、ありますよね。

でも、考えようによっては。
「仲間だと思っているからこそ、同じ芸事や学問の道を歩む同志だと認めているからこそ、妥協せずに厳しい態度を示している」のかもしれません。
「あなたの実力なら、もっとやれるはずだ。もっと上を目指せるはずだ」と思っているからこその、叱咤激励です。

「表向きは反発しているようでも、深いところでは通じ合っている」という「睽」に思いを致すことで、さらに前へと進むことができる。そういうことも、あると思うのです。

 

3を選んだ方。「まだまだ、上手になる余地はいくらでもある」かも。

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3を選んだ方。得られた卦は「蒙」です。

「蒙」は、「くらい」、「無知である」、という意味です。
悪い意味のようですが、実際は、人間で言えば幼児の状態、無限の可能性があるともいえます。ただし、無知な幼児なわけですから、正しい方法で慎重にことを運ばなければならないという運勢です。

努力を重ねて、一定の実力を身に着けた。
でも、どうも最近、伸び悩みのようなものを感じる。「私の才能は、ここまでなのかな?」と、そんな思いに囚われるようなこと、時としてありますよね。

いえいえ、まだまだ。
「工夫する余地は、試してみる方法は、いくらでもある」かもしれませんよ?
子供が、好奇心の赴くまま、大人には想像もつかぬ可能性を切り開くように。

「いったん頭を真っ白にして、いろいろ試してみる」。またあるいは、「初めて習った時のように、基礎の中の基礎に、立ち戻ってみる」。
「蒙」の卦が得られた時には、そうした発想がブレイクスルーのきっかけになることがあります。

 

易占の、本領発揮?

いかがでしたでしょうか。
「何か景気が悪いなあ。こう、スパーンと最初から最後まで、うまく行くような運勢はないの?」と思われてしまったかもしれませんが……。

たぶん、そういう方には、易占はあまり必要ではありませんです。
「易者に聞く」なんてことを、思いつくまでもありませんから!

今回得られた3つの卦は、「結構頑張ってきた。だからこそ、もうひと伸び、何かないかなあ?」というお悩みに適したものでした。

実は、これこそが、「易占が予定しているシチュエーション」だったりします。
易占が本領を発揮できたかな? なんて思ってみたり。

何か参考になるところがありましたならば、幸いに存じます!

 

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