《往を告げて来を知る? 誰にでもできる「未来予測」》こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(6月第2週)

まあ実際は、なかなかそううまく行かないですよね! だから面白くも悲しくも、難しくもある。そういうことなのだと、思っております。

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

雨の季節と、陽射しの季節。

そろそろ梅雨かなあ? その後は陽射しの季節だ!
と、そんなことを考える6月上旬。
木々の緑は青さを増し、ちょっと鬱陶しい(?)ぐらいになってきました。

そんな季節の風景からも、易の考え方を知ることができるのです!
などという、お話であります。

 

イチョウとぎんなんと、易。

かつて、私が若かった時分のこと。
友人から、「『易』って何? 」という、非常にざっくりした話題を振られたことがありました。

時あたかも6月。雨が煙る中、窓から見えるはキャンパスのイチョウ並木。
まさに青々と、もさもさと、元気一杯に繁りまくっていたのですが……。

ふと、目を凝らしますと。
雨に打たれたか、青いぎんなんが、ぽろぽろと地面に落ちていました。

ぎんなんは、秋の風物詩ですよね。
そして、秋になれば、落ちて踏まれて、臭い(笑)。

実は、これこそが易の本質なのです。

6月のイチョウと青いぎんなんを見て、
「秋には、黄葉が見事だぞ/落ち葉が積もるぞ/ぎんなんが取れるぞ/臭いぞ」
……といったことを予測する。

現在を見て、将来を予測する。
過去を見て、将来を予測する。

それが、易なのであります。

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往を告げて来を知る?

特別な才能がなくても、訓練をしなくても。
これって、私達の誰にでもできることですよね。

季節は、春夏秋冬と巡る。
好景気の後には、調整局面が来る。不景気になる。底を打てば、また景気が良くなる。
勉強をさぼれば、試験前日、キツイ思いをする。
出会いがあれば、別れがある。そしてまた、出会いがある。

どれもこれも、分かっていることではあります。
とはいえ、「分かっちゃいるけど……」でもあるのが、切ないところ。

易者とは、そんなときのために、存在しているのかも知れません。
「自分では分かっているつもり。だけど、なかなか……」と、そんなときのために、です。

「いやいや、もっと危機感持ちましょうよ」とか、
「何を弱気になってるんです、もっと自信を持ちましょうよ」とか。
第三者に言われれば、多少は意識も違ってくる。
そういうこと、ありますよね!

自分でガツンと決めて行動できるならば、たぶん、それが一番良いのだと思います。
でも、少し迷ってしまった時。
易の本を読んだり、易者に話をしてみたり。
そうしてみるのも、悪くはないかもしれません。

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太極図

以上のような考え方を端的に表現しているのが、「太極図(太極魚、とも)」と言われる図です。
下の、これ。あちこちで見かけます。

太極図

引用:『怪奇素材と怖い話』さまより

 

この図の白いところは「陽」を、黒いところは「陰」を、象徴しています。

白の面積が一番広いところに、ぽつんと黒い点がある。
これは、「陽が極まっている時に、陰の萌芽が見られるのだ」という意味になります。
逆もまた然り。「陰が極まれば、陽が生ずる」というわけです。

「生じて、成長して、極大になって、衰えて、消えたかと思いきや、また生じている。」
そうした変化の過程(消長)こそが、易の本質(のひとつ)であるとされます。

この変化の過程を読み解くことが、易者の腕の見せ所……と、偉そうなことを言ってみたり。

それはともかく。
無理なく自然な、誰にも分かる範囲の未来予測なら、絶対に外れることなどありえません。
「6月には、雨が降る」というように。
それぐらいに明らかなことって、意外と私達の周りにもあると思うのです。

試みにいろいろなことを予測してみるのも、意外と面白いですよ!
外れたら外れたで、それもまた一興です。

とは言え……
冒頭の友人ですが。

以上のような話を、私から聞きだした後で。
「付き合い始めた時点で、キレイな別れ方を予測して備える。うん、大事だよな」と言っていました。

控えめに言って、最低であります。

まあ実際は、なかなかそううまく行かないですよね!
だから面白くも悲しくも、難しくもある。そういうことなのだと、思っております。

 

 

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