《春分》こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(3月第4週)

必ずしも「陽が良くて、陰が悪い」というものでもありませんが。冬の寒さが去り、暖かく心地よい季節がやって来るのは、やっぱり何となくうれしいものだと、私などは思ってしまいます。

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

春分、春から夏に向かって。

3月20日は、春分の日です。
「昼の長さと夜の長さが、同じ日」ですよね。

冬至で最大になっていた「陰」の気が、この3ヶ月間減っていって、代わりに増えてきた「陽」の気と均衡する。3月20日から先は、陽の気の勢力が陰の気を上回っていく。
陰・陽という思想からは、そういう日と解釈されます。

必ずしも「陽が良くて、陰が悪い」というものでもありませんが。
冬の寒さが去り、暖かく心地よい季節がやって来るのは、やっぱり何となくうれしいものだと、私などは思ってしまいます。

 

どれを選んでも、いい感じ?

今回は、春分にちなんだ、三択でまいりたいと思います。

1,2,3から、お好きな数字をひとつ、お選びください!

あらかじめ3つの言葉を選び、ランダムに番号を振っておきました。
どれを選んでも、「かなりいい感じ」であります。

選んでいただきましたでしょうか?

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それでは、結果発表です!

1を選んだ方。「大壮(たいそう)」の卦をご紹介します。
2を選んだ方。「泰」の卦をご紹介します。
3を選んだ方。「革」の卦をご紹介します。

 

それでは早速、順番に。

1 を選んだ方。 大切なのは、「勢い」かも?

「大壮」は、「正しくあれば、それで良い(原文でも、『利貞』のふた文字です)」という運勢を象徴する卦です。

陽気で騒がしく、活動的な時期です。
その勢いに乗ってしまえば、大抵のことはうまく行きそう。

良くないのは、「ためらってブレーキをかけすぎること」と、「調子に乗りすぎて、必要以上にアクセルを踏み込むこと」です。
「何それ、ブレーキもアクセルもダメって、おかしくない?」と思われてしまうかもしれませんが……。それが、「正しくある」という言葉のイメージです。

坂道を転がっていくような勢いのある時期ですので、「自然に任せれば、それだけで大丈夫」というわけです。

恋愛運も、好調です。
新たな恋に出会う、あるいは二人の関係を一歩進める。そういう方向には、特に適していると言うことのできる卦です。

 

2 を選んだ方。 大切なのは、「調和」かも?

「泰」は、易の中でも最高と言われるぐらいに良い運勢です。

陰の気と陽の気が交じり合っていきます。その動きの中に、調和が生まれているという状態です。
「対立物の統一を動的に捉えていく」という、易の理想を示すものと言われています。

「調和」や「均衡」を意識し、「悪い方向には傾かないように、維持をしていこう」という発想が、お勧めとなりそうです。
なにやら消極的に聞こえてしまうかも知れませんが、「今が最高」という時には、余計に欲張りすぎるべきでもありませんよね。

恋愛運も、もちろん好調です。
特に、現在彼氏がいる方は、その恋を穏やかに深化できるのではないでしょうか。

 

3 を選んだ方。 大切なのは、「心機一転」かも?

「革」は、「革命・改革」を象徴する運勢です。

これまで、どうもうまく行かないような問題があったならば、それを一気に捨て去るのに最適の運勢です。
「改革は、痛みを伴う」等という言葉を、よく耳にします。何も政治に限らず、個人でも、「お酒を控えよう」とか、「恋人と別れよう」と決断するときには、いろいろなつらさを感じます。

それでも、今がチャンスかもしれません。
「革」は、心機一転に適した運勢です。ちょうど新年度も始まります。新たな目標を立てて、自己改革するには、最高の時期ではないでしょうか。

恋愛運では、恋をリセットするのに最高の運勢です。
新たに彼を見つけていく、その準備をするにも、良い運勢と言えるでしょう。

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春分と、3つの卦。

春分に事寄せて、この3つの卦を選んだ理由を、申し上げます。

1番の「大壮」ですが。
これは、江戸時代の易者さん(易学の学者)が、「太陽暦の3月は、卦で言うと大壮に当たる」とおっしゃったからです。
春分にこの卦を紹介することについては、あまり異論はないかなあと。

3番の「革」ですが。
これは、易の一般的な考え方を参考にしました。易では、春分の前が「離(火)」、春分の後が「兌(沢)」とされています。そこで、春分は、「沢火革」。
新年度も近く、新しいものを迎える準備をする時期に相応しい卦かと思い、選びました。

2番の「泰」ですが。
この卦は、伝統的な考え方では、春分とはあまり関係がありません。
ではありますが、「陰と陽が、同じ数だけ存在し、そして調和している」という卦ですので、「春分にも相応しいのではないかな」と、これは私の勝手な解釈です。

普段であれば絶対に採用しない発想ですが、この記事は「易占」そのものではなく、『易経』の中にある言葉をご紹介するというところに趣旨をおくものですので、ご寛恕いただきたく、お願い申し上げます。

 

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