こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(3月第1週)
〜「みそぎ」と「かざり」〜

「問題が起きている」「隠れた問題がある」という時期をも象徴しているのですが、その問題を「一挙解決」するには向いていません。時間をかけて、「なあなあに、穏やかに」向き合っていくことで、次第に解決を目指して行こう、という発想がお勧めとなります。
こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(3月第1週)<br>〜「みそぎ」と「かざり」〜

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも? 易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

雛祭りとみそぎ

来る3月3日は、桃の節句です。
雛祭り、上巳(じょうし)とも申します。

この「雛祭り」ですが、もともとは「流し雛」的な行事から始まったのだそうです。
穢れや災難を、人形に移して、川に流す。
そうすることで、本人は清らかに過ごすことができる。
なるほど、と思います。

「流された雛をうっかり拾ってしまうと、その災難を引き受けることに……」的なお話も、聞いたことがあります。
オカルト系の小説などでも、時々見かける題材です。

それはさておき。
このような「流す」「みそぎ」的な発想は、古代中国の「上巳」にもあったようです。むしろこちらが源流かもしれません。
旧暦3月3日、新暦で言いますと3月末から4月上旬頃の「上巳」の日に、川に入って、沐浴をする。まさに、「みそぎ」です。そうすることで、邪気を払えるのだと信じられていました。

ただ、3月末や4月の上旬は、まだまだ肌寒いですよね。
上巳の沐浴で体調を崩し……という記録が、結構残っています。
何事につけ、無理は良くありません。合理性ということも、忘れないようにしたいものです。

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かざり

『易経』をざっとさらって見ましたが、「川や水によるみそぎ」に、直接に触れている記述はありませんでした。
あるいは『易経』発祥の地域を探るヒントになるか? などと、いい加減な想像は置いておきまして……。

3月3日は、雛祭り。「飾り」に関する卦と、爻辞を、ご紹介します。
「賁、明夷へゆく」です。

「賁」は、「かざり」「装飾」という意味です。
この卦は、「なんの飾り気もないと、やや殺伐としてしまいますが、中身がないのに装飾だけするのでは、『虚飾』になってしまいます。適度な装飾・うるおいを心がけましょう」という運気です。

「問題が起きている」「隠れた問題がある」という時期をも象徴しているのですが、その問題を「一挙解決」するには向いていません。時間をかけて、「なあなあに、穏やかに」向き合っていくことで、次第に解決を目指して行こう、という発想がお勧めとなります。

家庭問題や、内々の問題を処理するには吉。新たな出会いや、紹介があった場合には、「要警戒」とされています。相手には何か隠された事情があるかも? という運気とされます。

そして、今回ご紹介する「賁、明夷へゆく」ですが。
これは、「賁」が「明夷」へと向う可能性を内包している、という意味を持ちます。
「明夷」は、最悪の運気の一つです。個人的には、「四難卦」(悪運四天王)よりも悪いと思っております。
以前ご紹介しましたので、この卦については割愛します。「勘弁して欲しい運気」であることは、間違いありません。

したがいまして、「賁、明夷へゆく」の卦が得られた場合には(もちろん事例ごとに異なってはきますが)、「どうにかして『明夷』へゆかずに、内包された状態のままで『明夷』を消滅させられないか」と考えてゆくことになります。

 

美の極致

ここで指針となるのが、爻辞(こうじ)です。変爻(へんこう)に付された占いの言葉のことです。
一爻変という状態である今回は、この「爻辞」が、「特に重要な占いの言葉」となります。
「賁」の上爻に付された、その爻辞の内容(意訳)とは……。

「美や装飾と言ったものの極致とは、白い色に返ることである。最も素朴で自然な飾りだから、(華美に流れることが無いので)大きな災いを受けることが無いのだ。」
というものです。

この言葉とつながりのある「明夷」の卦、特にその上爻は、いわば「暴君」を象徴するものです。
有能で、イケメンで、運動神経抜群で……。そのせいで逆に、自分より劣って見える周囲の忠告に耳を貸さず、結果破滅してしまうような人を象徴しています。

そうならないようにするためには、「かざり」と「内実」のバランスを。
派手なふるまいや、目立つ実績ばかりを追い続けてきた場合には、どこかのタイミングで、「素朴な原点に返る」ことが必要になるのではないでしょうか。成功している人ほど、大切にすべき発想かもしれません。

と、こんな視点はいかがでしょう?

 

恋愛では、飾らぬ正直が最大の効果を持つことがあります。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:派手な浪費は控えた方が。
仕事運:迷った時は、「本業」「根っこ」を思い出して。無茶なら「白紙に返す」ことも。
就職・転職:「上を目指す」のは、入った後で目指すべきことかもしれません。
恋愛・結婚:飾らずに。正直が最大の効果を持つこともあります。
家庭:家を整えるには、最適です。特に掃除に良し。
学問・芸術・趣味:あえて、シンプルに。あるいは、あえて基本に返る。そういうことも。

 

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