こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(2月第2週)~受験には最高の運勢。それが、「萃」~

2月梅の香と共にやってきた受験シーズン。一生懸命頑張ってきた受験生の皆様に良い結果が出る様祈りを込めて縁起の良い卦をご紹介です!

 

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。

取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

中国で「花」と言えば

寒い日が続いていますが、関東地方では少しずつ花のつぼみがほころび始めています。
花。日本語で、特に古典の世界で「花」と言えば「桜」ですよね。

これに対して、『易経』が生まれた古代の中国では、「花」と言えば、まずは「牡丹」か「梅」がイメージされていたようです。
ちょうど2月はまさに梅の季節(関東地方)スパイシーな薫りが花をくすぐります。

そして梅と言えば、「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」。
菅原道真公の有名な和歌ですよね。

そしてそして、菅原道真公と言えば、「天神さま」。
学問の神様です。
連想に連想を重ねましたが、2月は受験シーズンでもあります。

ご家族ご親戚、お友達に受験生がいらっしゃるという方も多いのではないでしょうか。
天神さまには、ぜひあやかりたいものですね。

 

「萃」(すい) ~砂漠のオアシス~

今回は、あえて占いを立てず、受験シーズンに縁起の良い卦をご紹介します。
「萃」(沢地萃)です。「すい」と読みます。

「萃」は、もともとは「草が群生している」という意味で、転じて「集まる」という意味です。
人や物が集まり、にぎわっている様子です。

また、「萃」は、「地」の上に「沢」というかたちをしています(ちなみに易では、「沢」は「川」というよりは「湖」的な意味になります)。

そのため、この「萃」の卦のイメージは、「砂漠のオアシス」です。
草が生い茂り、人が集まり、交易の拠点となるように、「天のめぐみにより繁栄がもたらされる」というイメージを持ちます。

「人や物が集まりにぎわう」という運気ですので、金運・お仕事運としては好調と見ます。
ただ、恋愛運には、少し問題があります。

「二人の男性のうち、どちらにするか迷ってしまう」ようなことがあると言われているのです。
まあ「贅沢な悩み」ではあるかもしれません。
出会いの運勢としても好調だからこそ、ですね。

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受験には最高の運勢。それが、「萃」。

この「萃」ですが、出世や受験には最高の運勢のひとつとされています。

「根拠は?」と言われると、なかなか微妙な問題になるのですが……。
と言いますのは、この卦を「受験に大吉」と解釈したのは、江戸時代の有力な学者でありまして。その先生の解釈を受け入れる場合には、「受験に大吉」となるのですが。

受け入れない場合には、「そこまでは言えないよね~」ということになったりもします。
それでも、「萃」自体が非常に好調な運勢ですので、やはり「受験に吉」であることは、間違いありません。

前振りが長くなりました。「受験に大吉」とする解釈ですが……。
この「萃」の卦を、じっと見ておりますと、「鯉の滝登り」(漢語で言えば、「登竜門」)の様子に見えてくる、と言われているのです。
狭き門を潜り抜け、出世していく魚の象(すがた)ですね。

易は、意外とシンプルでプリミティブなイメージを大切にするところがある占術です。
と、そういうこともありますので。
ご都合主義と言われようが、私は「受験に大吉」を主張いたします!

このような、「萃」の卦から得られる指針を、以下に申し上げます。

全体として好調。
しかし、好調だからこそ、「決める」ところで迷いが生じることもあります。
そのような時には、自分本来のスタンスに立ち返り、自信を持って、「これだ!」と思える方を選べば、後悔のない結果が得られることが多いものです。

受験シーズン、最後になって心配や焦りが生まれがちかもしれません。
本来の気持ち、「絶対に合格するんだ!」という気持ちを思い出せれば、きっと迷いは消え去ることでしょう。本来の実力を遺憾なく発揮できるはずです。
と、こんな視点はいかがでしょう?

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好調の時は、お金の使い方が問われます。

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:好調の時は、お金の使い方が問われます。
仕事運:好調な時こそ、誠実に。
就職・転職:売り手市場の時は、腰を落ち着けて選びましょう。
恋愛・結婚:「何が自分にとって大切なのか」を意識しておくことも、お勧めです。
家庭:何かと頼られがちな時は、無理は禁物。
学問・芸術・趣味:好調です!思い切って挑戦を!

 

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