こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(12月第3週)

易には、いくつか易者泣かせの卦があります。「分岐点にある」状況は示してくれるものの、方向性が示されない卦です。今回の「履」も易者泣かせなのです……。
こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(12月第3週)

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

虎の尾を踏む/進むべきか、退くべきか

今回は、「履」(り)の卦から得られる指針をご紹介します。
「履」は、もともとは「くつ/はきもの」の意味です。そして、「履行」という言葉に現れているように、「ふむ」「実践する」という意義を持ちます。また、この言葉は「礼」と関係が深い言葉です。

この卦が得られた時は、危険があり、そのために不安がある、という運気です。
「踏む」と言えば「虎の尾を踏む」と言う言葉がありますが、この卦はその言葉とも縁が深いとされています。
「虎の尾を踏み抜く」べき状況か否か、慎重な判断が必要とされる運気だということです。
何事であっても、あえて実践しようとすれば、失敗の危険が伴います。一方で、危険を恐れては、何もできません。「成功のために危険(不安)を伴うような運気である」ことを示す卦であると言えます。

なお、この卦は、女性から見た恋愛運としては、妻子のある男性に惹かれがちな運気であると言われています。

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古代と現代、社会と解釈

易には、いくつか易者泣かせの卦があります。
たとえば、「无妄」(むぼう)です。「大自然」ですので、「何が起きるか分からない」的なところがあるからです。

今回の「履」も易者泣かせです。
「進むべきか、退くべきか。その分岐点にある。」という状況は示してくれているのですが、「進め」か「退け」か、その方向性が示されているわけではないからです。
「危険があるから、とどまる」か、「危険を覚悟で、前に進む」か。その点をどう考えるべきかは、相談者も易者も判断が悩ましいところです。

易者としては、「大きな危険がある」のだから、励ます(あおる)よりは、「慎重に」とか「とりやめては? 」というアドバイスをすることが多くなります。相談を受ける立場の者としての、あるべき基本的なスタンスだろうとは思います。

また、昔の中国や日本、すなわち伝統的な農村社会は、「冒険」「ベンチャー」的な試みには否定的でした。これらの理由から、従来この卦が出た時は「とりやめるべき」「難しい」という解釈に重きが置かれています。

それを現代ではどう考えるべきか、これもまた悩ましいところです。