大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。
父なる天
今回は、「乾(乾為天)」の卦から得られる指針をご紹介します。
「乾」(けん)は、「父なる天」を象徴します。「坤」(こん)・「母なる大地」の対極にある運気を象徴する卦です。
「陰と陽」という発想は、東洋の古典思想に共通する考え方です。漢方などでも使いますよね。「証」(体質)が陽か陰か、などという表現を耳にされたことがおありではないでしょうか。
「証」が「陽」というのは、「筋肉ムキムキ、赤ら顔テカテカ、大声でガハハハハ」タイプと聞きます。いわゆる昔ながらの「オヤジさん」です。「乾」は、陽の極致というわけですから、人間に喩えればまさに「典型的なお父さん」、「父なる天」なわけです。
動いて止まぬ
「乾」は、「健」に通じます。「剛健」であり、積極性を象徴します。この卦は、純粋な「陽・剛」、その極致にあるという状態を象徴します。ものごとがフル稼働しているような状況です。
したがって、「乾」のもう一つの特徴は、積極性・能動性です。自分から動き、そして動き続ける。
これまた昔ながらの「猛烈サラリーマン」的なイメージです。先ほどの、「ザ・オヤジさん」と合わせていただけると、何となく「乾」のイメージが見えて来ませんか?
そういうわけで、女性から、「恋愛・結婚運を占ってください、相手の男性はどうでしょう?」とのご相談があったとして、この「乾」の卦が得られた場合には、基本的には吉と解釈されます。
「相手の男性は、パワフルで頼りがいのある、男くさい人。正々堂々、剛健な人。」というわけだからです。