大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。
閉塞状況
今回は、「否之同人」(否、同人へゆく)の卦から得られる指針をご紹介します。
「否」が「同人」へと変化する、という運気を示すわけですが……。
変化する前の「否」ですが、これは易占を代表する最悪の運気のひとつです。
人の心が通じ合わない。互いに背きあい、遠ざかってゆく。そのような、閉塞気味の運気を象徴します。
何をやってもうまくいかない、厳しい時期です。特に人間関係・恋愛方面では最悪と言えます。
易占は、「運勢は、必ず変化する」という考え方を、その根底に置きます。
したがって、この「否」のように、厳しい運気を示す卦が得られた時の基本的な心構えとは、以下のとおりです。
まずは、絶望しないこと。いつか運気は変わるのだ、と信じる気持ちが大切です。
次に、目を背けないこと。「最悪の現状」であることをきちんと認識しなくては、対策も考えられませんよね。
その上で、第三に。「どのように、この状況を脱出しようか」と考えることです。まさにその指針を得るためにあるのが、易占なのです。
同人誌
今回は、「否」がやがて「同人」へと変化していく、という卦が得られました。このような卦が得られた時は、「同人」の卦の中に「否」を打開するヒントがある、というわけです。
「同人」は、「同人誌」の語源となった卦です。「同志を広く求めて実行すればうまくいく」という運勢です。
「同人(誌)」と言うと、「同じ趣味を持った仲間が集まる」と言った意味合いが感じられます。あるいは「オタク」的なイメージから、「身内で固まる」「暖かいけど閉鎖的」といった印象を持たれてしまうかもしれません。
「仲間を集める」という点では確かにそういうところもあるのですが、閉鎖的なイメージと捉えてしまいますと、実は本質からズレてしまうのです。