こんな視点はいかがでしょう?MIKAKUの易占アドバイス(11月第1週)

「否之同人」(否、同人へゆく)の卦から得られる指針をご紹介します。「否」が「同人」へと変化する、という運気を示すわけですが……。変化する前の「否」ですが、これは易占を代表する最悪の運気のひとつです。人の心が通じ合わない。互いに背きあい、遠ざかってゆく。そのような、閉塞気味の運気を象徴します。

易占が生まれた古代中国は、「地縁・血縁・学閥」の社会でした。「コネ社会」というわけですね。現代でもその傾向は残っていると感じられます。中国に限らず、日本でも「コネ」というものは存在していますよね。
この「コネ」、必ずしも悪いばかりとは言えません。「お約束」「雰囲気」のようなものを共有しておいてもらわないと困る、という環境もあるとは思うのです。

でもやっぱり、「コネ」ばかりでは空気も悪くなりますし、行き詰まりも起こってしまいますよね。まさに閉塞状況、「否」の卦が示す状態です。
これを打開するのが「同人」です。すなわち、「同人」の本質とは、「仲間で固まる」というところにあるわけではないのです。
「地縁・血縁・学閥」、あるいは「コネ」。そういうものを排除して、「志を同じくする仲間を、広く外に求めて行こうよ」という発想を象徴していると考えるほうが、より実態に近いのです。

外国人ビジネスマン

 

広く外に交友をもとめる

以上より、「否、同人へゆく」の卦からは、以下のような指針が得られます。

「どうも閉塞状況だ。人の心がバラバラで、背き合っている。何をやってもうまく行きそうに思われない」。

そのような時には、「これまで慣れ親しんできた人間関係とは別の、外部に開かれた場に交友を求めて行く」ことがお勧めになるかもしれません。

「身内だから……」という発想は、暖かい人柄を示すものではあります。しかし時によっては、仕事や人生、その目標の本質に立ち返る必要も出てきます。

真に必要な人間関係を、外部に求めるべきときもあります。
と、こんな視点はいかがでしょう?

外国人男性の後ろ姿

 

同じ苦労を抱えている人や、冷静な第三者の話を聞いてみては?

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

●金運:第三者の冷静な指摘を受け入れるべきときもあります。
●仕事運:コネばかりでは、やっぱり困ってしまいますよね。
●就職・転職:コネがなくとも、同じ方向を見る人を求めているところ、きっとあります。
●恋愛・結婚運:心がそむき合ってしまっている二人。第三者に話を聞いてもらうとうまくいくことも。
●家庭:同じ苦労を抱えている人、参考になるかもしれません。
●学問・芸術・趣味:まさに「同人」。同じ趣味の人とうまくやっていけそうです。

仲間

 

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こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(10月第5週)