こんな視点はいかがでしょう? MIKAKUの易占アドバイス(9月第1週)

易占とは、『易経(周易)』という書物に基づく占いです。 『易経』とは、「変化の書」。「運勢は、変化する」という思想を示すものです。 それは、易者を名乗る者であれば誰しもが絶対的に確信している思想です。

大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。

 

易占の考え方 ~運勢は変化します~

今週は、「観之坤」(「観、坤へゆく」)の卦から得られる指針をご紹介します。
でも初回ですので、まずは易占に関するお話を……。

「観、坤へゆく」は、「観」の中に「坤」が包み込まれているという運気を示します。

太極図

「太極図」という絵があります。陽が極まると、その中には陰が生じていて、やがて陰が成長していく。陰が極まると、その中には陽が生じていて、やがて陽が成長していく……。
そのような、運勢の移り変わりのイメージを示すものです。

「観、坤へゆく」も、このイメージで捉えられます。メインである「観」の中に、サブとして「坤」が包み込まれている。やがて内包されている「坤」が成長し、「坤」の方が表に出てくる、メインになってくる「かもしれない」。 その動きの中に、生きるための指針を得ていこうとするのが、易占です。

易占とは、『易経(周易)』という書物に基づく占いです。
『易経』とは、「変化の書」。「運勢は、変化する」という思想を示すものです。
それは、易者を名乗る者であれば誰しもが絶対的に確信している思想です。

「なんか最近ついてないなあ。」とか「もうダメ。なにやってもうまく行かない。」とか。そんなふうに思いがちになってしまう時でも、絶望はしないでください。必ず状況は変化します。上向く時が来ます。

……もちろん、「絶好調ウエ~イ」という状況だって変化していきますから、そこは気をつけたいところでもあるわけですが。

「静観」も、時には悪くありません

さて、「観、坤へゆく」です。

「観」の卦は、まさに「観察」を象徴します。地上に風が吹き渡り、遠くまでよく観察できるような、さわやかな運気です。秋の訪れにはふさわしいイメージですね。

でも実は、「しゃかりきに取り組んでいるのに、なかなか結果が出ないなあ……」なんてイメージを持っていたりもします。
精神面では吉なのですが、即物的な方面では、やや不調。そういう時もありますよね。

そんな「観」が得られた時にお勧めとなる心構えが、「静観」です。
いったん一歩引いて、事態を静かに観察してみてはいかがでしょう?  「急がば回れ」がお勧めです。
つまずきの原因が、案外簡単に見つかったりすることもありますよ。

「坤」の卦は、「母なる大地」です。大地は万物をその上に乗せていますが、それを当然のように受け入れ、生み出す存在です。

したがって、「柔軟さ、柔順さ、受容、女性性」といったイメージを象徴しています。「肝っ玉母さん」的な「分厚さ、力強さ」もイメージされます。
ただし、「優柔不断」にもなりがちなので、そこは注意が必要です。
また、「どこまでも変わりなく続く大地」ですので、あまり動きのない運気です。悪く言えば停滞ですが、良く言えば安定しているというイメージも持っています。

積極的に前へ前へと出て行くべき時もありますが、誰かにリーダーシップを任せて自分はフォローに回ることでうまく行くような時もありますよね。地道な積み上げも悪くありません。
穏やかに、柔軟な対応を心がけていくことがお勧めとなる運気です。

以上より、今回の卦である「観、坤へゆく」からは、以下のような指針が得られます。

「自分から積極的に前へ前へと頑張ってきた。だけどなんだかうまく行かないなあ……。」
そんな時には、「いったん一歩引いて、現状を静かに受け入れる。そしていろいろなことを見つめ直してみる。」という姿勢がお勧めになることがあります。

酷暑であった夏は過ぎ、季節は穏やかな秋へと向かいます。
こころ静かに身体と精神の調子を「観察」し、さらなる飛躍に備えていく。
こんな視点はいかがでしょう?

芸術の秋の訪れです

個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。

金運:「セーブ」の視点を。これまでの出費を考察してみることが大切です。

仕事運:拡大も重要ですが、調整局面かもしれません。いろいろ観察してみては?

就職・転職:うまくいかないときは、いったん気持ちを整理して、分析してみるのも良いでしょう。

恋愛・結婚運:ときにはプラトニックに気持ちを育むのも、恋のあり方ではないでしょうか。

家庭:直接口を出すよりも、一歩引いて眺める、フォローに徹する。そういうやり方もあります。

学問・芸術・趣味:まさに学問の秋、芸術の秋。気持ちよく打ち込めそうです。