学校でも取り入れられつつある瞑想 どのように子供達に影響を与えたのか?

学力アップだけでなく、「生徒の生活態度が瞑想によって変わった」というケースもあります。

【学校で活用される瞑想】

近年、どんどんと「瞑想が一般的」になってきています。Googleをはじめとした、超一流のIT企業で取り入れられたことがきっかけですが、そもそも、瞑想というのは「古代から伝わってきた叡智」ですので、その良さがようやく科学万能主義の現代にも受け入れられたということでしょう。

そんな瞑想ですが、最近では「学校でも取り入れられて様々な成果をあげている」のをご存じでしょうか? 今回は世界各地の学校で、どのような形で瞑想が使われているのかを紹介したいと思います。

 

【瞑想で算数の成績が15%アップ!】

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まず最初は、前述したようにGoogleなどが導入したことで有名になった「マインドフルネス瞑想」を活用したケース。
カナダの「ブリティッシュコロンビア州の公立校」で行われた実験では、マインドフルネスを行った生徒と、そうではない生徒の算数の成績を比較したところ、「瞑想を行った生徒のほうが15%高いスコア」を記録しました。

マインドフルネスによって「集中力がアップしたり、ストレスが解放された」ことでこのような成績アップにつながったと考えられています。このような実験が行われているからもわかるように、アメリカでは、マインドフルネスを教育に取り組むことが真剣に検討されており、ニューヨーク市では、「教育現場にマインドフルネスを取り込む学校」が増えているのです。

 

【天才を超一流大学へと導く瞑想】

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また、別の瞑想法である「超越瞑想」をカリキュラムに取り入れている学校もあります。

同じくアメリカのアイオワ州にある「私立マハリシ・ハイスクール」は、全校生徒およそ90名という少人数制ながら、卒業生は「ハーバード大学や、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学」といった、日本人でも知っているような「超一流大学に進学」しています。

なぜ、これだけ高い成果をあげているのか? それはヨガや呼吸法を取り入れた「超越瞑想を行う時間が用意されている」のがポイントだとされています。こちらに関しては2015年3月1日にテレビ朝日系列で放送された「世界の天才教育、林修のワールドエデュケーション」という番組で紹介されたこともあるので、聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

 

【生徒の生活態度を変えた瞑想】

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学力アップだけでなく、「生徒の生活態度が瞑想によって変わった」というケースもあります。

こちらはアメリカの「メリーランド州ボルチモアにある学校」での出来事。アメリカの学校では悪いことをした罰として、放課後に居残りが課せられたりするのですが、その罰を「瞑想の時間」にしたところ、「停学処分になる学生が減り、出席率があがった」というのです。

瞑想を受けた生徒たちからは、「集中力があがった、イライラしたときなどに瞑想時の呼吸法によって気分を落ち着けることができた」などという声があがってるということです。

このような青少年の「攻撃性や制御できない感情をコントロールするために瞑想を使う」という手法は、少年院などの「更生施設でも取り入れられる」ようになってきているようです。今までは瞑想というと、宗教的なイメージ、ちょっとうさんくさいイメージがあったものが、一般化されたことによって、このようにより「幅広い活用法」が産み出されていくことでしょう。

精神的に未熟な子供が瞑想を行う事への懸念などもあるようですが、瞑想といっても、シンボルをイメージしたり、高次の存在にアクセスしたりするものではなく、マインドフルネスのように呼吸や身体感覚、自分の感情などにフォーカスするというものならば、子供の集中力が続く範囲で行えば充分に効果があることがわかっています。

これから、どんどんと瞑想がポピュラーになっていけば、「瞑想が学校のカリキュラムとして取り入れられる」という、未来が訪れる日も近いかもしれません。

Schools incorporate meditation.
Effects of meditation has on the children.

 

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