「引き寄せの法則とカルマの法則」 ——婚活を邪魔する前世——Part.2

引き寄せの法則に必要なのは、今この瞬間の自分自身だけ

たとえ、前世で、悲しい恋愛をして「もう二度と恋などしない」と決心をしていても、現在の貴方が、「心の底から、素晴らしい恋がしたい！　恋をして幸せなりたい！」と思えば、問題は一気に解決します。

現世は、前世を凌駕するのです。

今この瞬間は、過去を凌駕するのです。
今この瞬間に、私はこうしたい、こうなりたいと、強く思えば、どんな前世も吹き飛んでしまいます。

もっといえば、現在が変われば過去が変わるのです。

時間の矢と３次元の世界

「現世が前世の影響をうけている」というのは、「時間は、過去→現在→未来と、一方向に流れているという」前提で成り立っています。私たちの経験値からすると、現在の自分は、子供の時の経験とか、いろいろな過去の経験の上に成り立っているので、その先に前世というものがあって、前世の影響も受けていると考えるのが、ご最もな気がしますよね。でもそれは、時間が、過去から現在そして未来へと、矢のように流れていることが前提となっています。

時間が、過去・現在・未来と流れているのは、あくまでも三次元のレベルでの話です。
私たちがふだん認識できるのは、３次元空間に+時間をたした４時限までですが、現在の物理学では、この世は１１次元といわれています。ただ、私たちが、それを実感として認識できないだけなのです。

こう考えると、本来、前世なんてないのです。というか、過去とか現在とか未来とかいう枠組み自体、本当はないのです。

左脳は３次元に適応する脳

アメリカの女性脳科学者が面白い話をしていました。ある日彼女は、脳梗塞をおこしてしまい、左脳が機能不全に陥ったのです。

「本当に気持ちよくって、世界と自分を隔てていた垣根がなくなり、宇宙に溶け込んでいく感じでした。そう、ワンネスというか……世界と一体になる感じ」そのまま、恍惚として一体化したい気分になると、「おい！何をしてるんだ！救急車をよべ！」って左脳が叫ぶんです。そういうことを繰り返して、気づいたら病院でした……という話をしていました。

右脳の認識する世界は、時間や空間がありません。左脳が機能停止した彼女は、右脳が認識する時間と空間のない世界（もっといえば主体と客体のない世界）をみたのでした。その世界は、１１次元かどうかはわかりませんが、時間と空間を超越しているわけですから、少なくとも、５次元以上であることは確かでしょう。

それに対して、左脳の認識する世界は、時間と空間があり、時間が過去から未来に向けて流れている世界です。つまりわれわれがよく知っているこの世界なのです。

「右脳の世界はなんて素敵なんでしょう！　私も宇宙と一体化したい！」って思っていませんか？　でも、一体化することは、死を意味します。そうです、左脳は、私たちがこの三次元に適応して、この世に生きるために、自然がさずけてくれた優れたツールなのです。

時間が過去から未来へと流れ、カルマの法則に支配されているのは、この左脳の世界です。
右脳の世界には、過去も現在も未来もありません。あるのは、「今、この瞬間」のみなのです。