八坂神社と牛頭天王—「我が名はダビデ」
こんにちは、マユリです。
神々の履歴書第3回「神様にお願いする方法」で、京都の八坂神社の神様について書いたことを、覚えていらっしゃいますか？
ある女性が、婚活がうまくいかない原因を尋ねたところ「明治時代、先祖が、八坂神社の神様に、商売繁盛のみかえりに娘を上げますと願をたてたので、その家の娘は代々結婚に障りがでる。」というビジョンが現れたのです。
ビジョンの中で、ご先祖様は祠に手をあわせて一心に祈っていました。
祠の横に（中でなく横です）牛の頭をした筋骨隆々の男性が立っていました。
そう！ 言わずと知れた八坂神社のご神体・牛頭天王です！
さて、ここまでは、「結婚できない本人にとっては衝撃的な内容」でしたが、他人様にはどうでもいい話かもしれません。
衝撃的な話は、この時あらわれた牛頭天王自身が語った内容です。
彼は、「自分はかつて人間であったことがあり、名前はダビデである。」と語り、彫りの深い美貌の男性に変化（へんげ）したのです。（神々の履歴書第６回「京都の神様と旧約聖書①」）
当時は、あまりに突飛な話のように思われました。
が、世の中は引き寄せの法則です。
同じようなクライアントが、引きあうようにやってくることがよくあります。
実は、この方以外には、牛頭の神様がビジョンに現れた方がいるのです。
もちろん、婚活の女性とは全く関係ない赤の他人、互いに会ったこともありません。
ほかの方の、セッション内容に関しては、むろん話しません。
ですから、何か影響をうけてそのビジョンが出てきたとは考えられないのです。
全く違う二人の方から、同じ牛頭の神様のビジョンがでてきたのです。
しかも、一人は、「日本の明治時代の京都」のビジョンで、そして、もう一人は「紀元前の中近東」のビジョンで！
そう、今回は、牛頭の神様を通して、「日本の神様と古代オリエント・中近東の神様の関係」についてお話しいたしましょう。
（牛頭天王と素戔嗚尊の習合神である祇園大明神／画像提供・ウィキペディア）
牛頭天王、カッパドキアの地下神殿に現る！
そのクライアントは、霊媒体質で悩まれており、「霊障をうける原因となった前世」というテーマで前世セラピーをしました。
現れたビジョンは、どこかの地下神殿でした。大勢の修道士のような姿の男性がおり、彫の深い風貌です。
「ここはどこ？」 「カッパドキア」 という答えがかえってきました。
前方の祭壇には、大きな水盤があります。
水盤というのは、古代ローマの屋敷の中庭にあるような大きな水盤。
小さめの四角いプールといったほうがいいかもしれません。
なにか礼拝のようなことをしています。
儀式によって、水盤から現れたのは、見覚えのある……牛頭の神様でした。
そこでは、牛頭の神は、意図的に召喚されて、崇められているようでした。
京都では、「婚活女性の庭の手水鉢」から、カッパドキアでは、「地下神殿の水盤」から、同じ牛頭の神様が現れました。
この神様は、水の中から召喚されるのです。
場所と時代は違えども、二つはそっくりです！ これは、いったいどういうことでしょうか？
京都の召喚の手水鉢と、カッパドキアの召喚の泉
牛頭天王が外国由来の神様だということは、検索するとでてきました。
朝鮮の牛頭山からきたとか、インドの祇園精舎の守り神だとか……なるほど、そうかもしれません。
でも起源は、もっと西です。
現在のトルコ、古代中近東のカッパドキアで崇拝されていたのです。
トルコのカッパドキアは、ダビデ王の生きていたイスラエルからはすぐ近く、同じメソポタミア文化圏です。
では、カッパドキアで現れた牛男もまた、元は人間でダビデ王なのでしょうか？
いいえ、カッパドキアの牛頭の男は、生前、牛頭の神を崇拝していた誰かの死後の姿です。
おそらく、この修行僧たちの一人の死後の姿でしょう。
「契約者が死ぬと、生前崇拝していた神様と同じ姿になる」ことはお話ししましたね。
（神々の履歴書第4回「続・神様にお願いする方法」）
王以外も、この神様を崇拝していた古代人はたくさんいたはずです。
つまり、古代のカッパドキアの修行僧が崇拝していた神様と、ダビデ王が崇拝していた神様は同じ神様なのです。
マユリ
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