神々の履歴書 第8回 続々 京都の神様と旧約聖書 「諏訪大社と松尾大社—託宣する少年」

こんにちは。サイキックリーダー&クリスタルセラピストのマユリです。

時じくの香の木の実

山岸涼子の漫画に、二人の少女に毒の実(時じくの香の木の実)を食べさせて、生き残ったほうを巫女とし、死んだほうを託宣神とする話がありました。
生き残った少女が霊媒となって、死んだほうの霊(幽霊)が告げることをチャネリングして、人々に告げるのです。

霊は幽体なので、生きている人がわからない幽界に関することがわかります。
霊のお告げは一般の人には聞こえないので、一般の人との仲立ちをする霊媒能力にすぐれた巫女が必要です。
二人の少女は、託宣する霊と霊媒師になったのです。

この話は、作家の空想の産物ですが、実に的をついています。

少年の親はなぜ我が子を殺したのか?

少年の父親は行者(修験者)で、母親は寄り坐(よりまし)=霊媒の稲荷の巫女だったようです。
母親を霊媒にして、息子の霊からご神託をもらい、父親がそれを人々に告げるという図式です。
それにしても、我が子を殺すとは衝撃的です……託宣する神にするために、殺したのでしょうか? それとも、何か大願成就したいがためでしょうか?

本来生贄とは、大願成就を願うときに行われます。
神様への最上級の捧げものは、自分自身か我が子ですが、通常は、自分が死んでしまったら元も子もありませんから、我が子を捧げます。

もちろん、自らを生贄に捧げる場合もあります。
十二単を来た巫女が自ら炎の中に入って行って、託宣神になったビジョンをみたことがあります。
幽体になった彼女は、生前と同じように屋敷に住み、牛車にゆられ御所に参内して、託宣をしていました。
霊媒は男性の官僚(陰陽寮の役人でしょうか?)でした。

少年の場合はどうでしょう? 託宣する神が必要ならば、兄弟を二人も殺す必要がなかったように思います。
少なくとも、一人は、何か大願成就のために捧げられたのではないでしょうか……。

ふと思い出したのが、もうひとりが幼児だったことです。
諏訪や八坂の生贄も幼い男の子でした。
見た目が幼児なので、すっかり弟と思い込んでいましたが、幽霊は通常死んだときの姿を取ることが多いので、幼児の姿をしたもう一人の託宣する神(幽霊)は、実は彼の兄(長男)で、幼い時に生贄に捧げられたのではないでしょうか。
彼らもまた、イサクの犠牲のように、嫡子(長男を)生贄にする習慣の下、捧げられたのかもしれません。

 

神々の世界は、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼす

読者の中には、生贄の類の話は、格別歴史に興味があるわけでもないので、こんな話、自分には関係ないと思っている方もいるかもしれません。

しかし、もともとの話は、婚活の女性が「自分はなぜ結婚できないのか」問うたことから始まっています。
先祖が、おそらくは結果を深く考えずに「商売繁盛の見返りに神様に娘を捧げる」と願を立てたことが原因で、子孫が結婚に支障をきたしたのです。
そう、こうした神々の世界は、関係ないどころか、我々の現実的な日常生活に大いに関係しているのです。

また、その家では、長男が病弱だったり、夭折する傾向がありました。
「男の子、特に長男を生贄にとる神」だからです。
もし、女の子を生贄にとる神ならば、問題がでるのは女の子です。
病弱だったり、引きこもったり、情緒不安定になる原因となっているかもしれません。

その他の生贄にかかわるビジョンを見られた方も、夜眠れない……とか、体調不良や鬱症状などの、いわゆる霊障が原因の症状で悩まれていました。

村の飢饉を救うためや、祖国の戦勝祈願、親の大願成就のために、突然人生が終わってしまったのです。
生贄にされた子供たちからすれば、そんな理不尽なことはありません。
こういう言い方をするのも気が引けますが、祟りたくもなるかというものです。

もしかしたら、あなたの人生がうまくいかない原因も、そういうところに関係しているのかもしれません。

また、あなたが神様に願を立てた結果、自分だけでなく、子供や子孫にまで多大な影響を及ぼすことも忘れないでください。
くれぐれも、軽い気持ちで願い事をしたり、不用意に神様に関わってはいけません。

今日のスピリチュアルブームでは、しばしば、多くの人が神仏に対する基本的な知識もなく、あまりにも軽い気持ちで、神々と関わってしまっているように思えます。

一般の方には神々は見えないので、私がビジョンでみたようなことは知るすべもなく、軽い気持ちになってしまうのもかもしれません。
しかし、見えようが見えまいが、結果は同じように起こります。
それを、知ってもらうために、このお話をしています。

くれぐれも慎重に、心構えをしてください。

この連載を開始してから、婚活に関するお問い合わせを、たくさんいただきました。
結婚がうまくいかない理由は、人それぞれです。
ただ、長年の経験から、アラフォーで婚活をされている方には、本人の努力を超えたような、複雑な因縁が多かったように思います。
今まで10年以上にわたりサポートをしてきましたので、今度の癒しフェア―2017東京では、婚活がうまくいかない女性のために、講演とワークショップを開催させていただこうかと思います。

次回は、そのお話をさせていただきますね。

マユリ

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