神々の履歴書 第7回 続・京都の神様と旧約聖書「祇園祭と諏訪の神様―神に捧げられた少年①」

こんにちは。サイキックリーダー&クリスタルセラピストのマユリです。

第3回神様にお願いする方法では、先祖が、商売繁盛の見返りに、「娘をあげます」という願をかけたばっかりに、その家系の娘は結婚に障りがでるという女性の実例をお話いたしました。

そう、軽い気持ちで願い事をしてはいけないのです。

 

八坂神社と跡取りたる嫡子(長男)

そのビジョンをみて、何気なくその女性が言いました。

「わかる気がするわ。父はね、次男なの。長男が病弱で、その上、幼少の時に高熱をだして精子が死んでしまって、子供ができなくなってしまったのよ。で、次男だけど父が跡取りになったの。叔父は夭折し、その父ももう亡くなったし、なんか、うちって跡継ぎがたえる家系なのよね」

え? ちょっとまってください! お父さんと叔父さんですか? ビジョンでは、娘であって、子供ではなりません。
なので、この呪縛には息子は含まれません。勝手に拡大解釈してはいけません……

でもね、リラックスして話している時(脳波がα波になっている時です)こそ、人は何気に重要なことを話します。
これは、彼女の直観が、無意識にいうべきことを告げているのです。
そう、セッションはまだ続いているのです。

「私だけでなく、兄も独身だし。そうそう、兄はね、ひな祭りの日に生まれたの。見た目も中性的な感じで。二人ともいい歳をして独身で、このままだと、また血筋が途絶えそうだわ。」

男なのに女性のふりをしてこの世に生まれ出て、災難を逃れようとした……とでもいいたいのでしょうか? これでは、呪縛の対象は、娘ではなく息子で、しかも、跡取りたる長男といわんばかりです。

彼女の潜在意識は何を言いたいのでしょうか?

そういえば、彼女のご先祖も、跡取りの娘に養子(夫)をとったところ子供が生まれず、血筋が途絶えました。
そう! そもそも、後取りたる息子がいないのです……だから娘が跡取りなのです。
それなのに頼りの娘も、商売繁盛の見返りに神に捧げてしまったので、息子も娘も後を継ぐものはすべていなくなったという話だったのです。
そこに気づけと、彼女の潜在意識が告げていたのでした。

では、なんで息子がいないのでしょうか?
牛頭人身の八坂神社(祇園社)の神様は、なぜ息子を奪ってしまうのでしょうか?

 

祇園祭は生贄の儀式

京都の夏の風物詩といえば、祇園祭です。
たくさんの山車に稚児を載せて山車が練り歩きます。

あの儀式をみて、生贄の儀式を連想するのは私だけでしょうか。

マユリの地元に、一夜官女祭といわれる生贄の儀式を模したお祭りがあります。
7人の幼女を着飾って、御馳走を食べさせて、つづらの中に入れて神社に放置します。
今はこれで終わりですが、元々はこの後生贄として、社殿の裏にある龍の池に放り込んだといわれています。
池の跡地には少女たちを悼む乙女塚がたてられています。
当時は、神託によって生贄に選ばれた娘の家に、白羽の矢がたてられました。

伝説によると、岩見重太郎という侍が「神は人を救うもので 犠牲にするものではない」といって、神をかたる妖魔を退治し、生贄の習慣は終わりを告げたといわれています。岩見は関ヶ原の戦いで戦死したと伝わるので、ほんの400年くらい前の話です。

つまり、ほんの400年ほど前まで、日本には神様に生贄を捧げる習慣が存在していたのです。
一夜官女祭は女の子ですが、祇園祭で生贄に捧げられるのは男の子です。
一般的に、男神には女の子、女神には男の子を捧げるケースが多いように思います。

「私は生贄とか歴史に興味ないし……」と思っている方もいるかもしれません。
いえいえ、マユリの見たビジョンはどれも、婚活など現実的な悩みを抱えた方が、その悩みの原因を問うたときに、現れたきわめて実用的なビジョンなのです。

生贄の問題は、子供の体調不良に関係していることがよくあります。
男の子の生贄の場合、かかわりを持つと、女の子は元気だけど、男の子に問題がでます。
健康に出る場合や、パニック障害のようなものから、引きこもりなど、精神面に出る場合もあります。
ですから、特に小さい子供をおもちの親御さんは要注意なのです。

実は、ビジョンをみた後、彼女はこうもいったのです。
「叔父は子供の時に稚児をしたあとで高熱を出して、それで精子が死んでしまったの……」この話は彼女の婚活には関係ないように思えたので、その時はそれ以上追及しませんでしたが、霊障である可能性は否定できません。