神々の履歴書 第3回 神様にお願いする方法

願い事をするときは、その神様がどんな方で、どういう由来で、どういう性格の方か、よく知ることが大変重要です。

巫女は、しばしば神の花嫁であることを意味します。
本来の巫女は、男性と交わらずに身を清く保たねばなりません。
ところが、彼女の娘は、人間の男性と結婚をしてしまったのです。
これは重大な契約違反を意味します。
願いを叶えてもらっていながら、その対価を支払っていないのです。

神様側からすれば、願いをかなえてやったのに、約束の対価を支払わないとはまるで、詐欺のようなものです。
その報いとして、子供が生まれず、血筋が途絶えたのです。
そして、その祟りは、今も効力を発揮し続け、彼女の娘だけではなく、この家系の女性が結婚をすることを妨げる……という、ビジョンでした。

 

願を立てるとは、神との契約である

おそらくビジョンの女性は、願いを叶えてもらう代償について、軽くとらえていたのかと思います。
願をかけた瞬間、契約はスタートします。
願いがかなった瞬間、契約は確かに遂行されたのです。
対価を支払うことを忘れてはなりません。

そう、これが「婚活がうまくいかない理由」として出てきたビジョンでした。

一度神の花嫁として捧げられたのならば、生まれ変わっても効力を発揮します。
婚活がうまくいかない方や、結婚してから不運にみまわれる方のクリスタル前世をすると、巫女であった前世がでてくることが、他にも何度かありました。

ただ、彼女だけでなく、親族の女性が複数結婚に支障が出ている場合は、個人の前世というより、家系的な呪縛かと思います。
この場合は、後者のようでした。

神様にお願いをするときは、決してできもしないことを誓ってはいけません。
そして、誓った以上、必ず実行しなければなりません。

決して、軽い気持ちで、願をたててはいかないのです。

 

多神教と一神教のカミの違い

こういうと、「神様は大変慈悲深く、愛にあふれているので、祟ったり、罰をあてたりしない」という方がいますよね。

確かにキリスト教の神は、愛(アガペー)の存在ですし、仏教の仏様は、慈愛あふれる存在です。
人類に無限の愛と憐れみを注いでくれることでしょう。

ですが、一神教の神と、多神教の神は本来全く別の存在です。

本来、日本語のカミは、「超自然的な力をもつもの」との意味で、人を救うとか、慈しむというニュアンスはありません。
なので、見ず知らずの赤の他人の願い事をきいてやるいわれはないのです。

それが、明治時代に、キリスト教のGodを、神(カミ)と訳してしまったところから混乱が生じているように思います。
また、現代では、仏とカミの概念もごっちゃになってしまっているようにも思います。

 

神様は1人1人個性がある=契約前に、どんな神様か知りましょう

八百万の神の名の通り、多神教の神様は、由来も様々で、一人一人性格も違います。
私の記事「崖の上のポニョと君の名は」前編後編でお話したような、超自然的なエネルギー体の神様もいますし、菅原道真のように元人間だった方もいます

別次元に住んでいるエネルギー体系の神様は、あまり人間に興味がないようですが、元人間の神様は、人間の気持ちがわかるというか、人間には興味があるのですが、生前の性格そのままに、優しい人もいれば、きつい人もいます。

ですから、願い事をするときは、その神様がどんな方で、どういう由来で、どういう性格の方か、よく知ることが大変重要です。

 

願い事と代償のバランスを考える

最後に、願い事をするときは、願うことと、見返りとして支払う対価のバランスを考慮しなければなりません。
それほどの見返りを支払ってまで、叶えてほしいことなのか?
お願いをする前に、今一度、冷静に考えてみましょう。

かのビジョンでは、願ったことは、「商売繁盛」、対価は、「娘を上げます」です。
商売繁盛と、愛する一人娘と、どっちが大切でしょうか?

神様にお願いをする前に、よく考えてみることです。

何にせよ、深く考えずに安易な願い事は禁物です。
貴方だけでなく、貴方の子供や子孫にまで、報いが及ぶかもしれないのですから。

神々にお願いをする法則、覚えておいてくださいね。

さて、結婚ができない理由はわかりましたが、「手水鉢を置いた本当の理由」についてはまだお話していませんでしたね。

次回は、水の召喚術についてお話いたしましょう。

Mayuri

 

 

《MAYURI さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/mayuri/?c=95190