神や精霊へと変身させてくれる魔法のアイテムを作ろう!

古代から伝わってきたマジックアイテム、仮面!あなたは何に変化したい?

古代から、私たち人間は「別の存在」へと変わりたいと思った時に、あるアイテムを利用していました。

そのアイテムとは「仮面」。

仮面をかぶることで、精霊動物といった、人間以外の「なにか」に変容するという発想は、世界各地で共通してみることができます。
仮面による変容の儀式は、人間が仮面を作り出すことができるようになったと同時に発生したと考えられており、今から6,000年以上前から行われていたのだそうです。

こうした、仮面をかぶることで別の物にかわる儀礼が、日本には現代でも残っています。
「ユネスコ」が認定する世界無形文化遺産」に日本で始めて認定された「能楽」は、まさに「仮面をつかった儀礼であり芸術であるといえるでしょう。

能楽で使われる仮面、いわゆる「能面」は約250種類にも及びます。
その中には、人間をストレートに表現したものもありますが、「精霊や霊、鬼、神」といった人外のものを表現したものも多くあります。
なぜ、人は……

仮面をつけることで、別の存在に変われると思ったのか?。

それについては、さまざまな分野で研究が行われています。
心理学や哲学には「ペルソナ」という概念がありますし、民俗学や文化人類学でも重要なテーマとして扱われています。

また、スピリチュアルな面ではなく、芸術性の高さからも仮面は注目を集めています。
現在、「東京都庭園美術館」において、「マスク展」が行われています。
こちらでは、世界中の仮面が展示されていますので、世界各地で、精霊や神がどのような姿で考えられていたのかを知るもできます。

能楽を習っていたりしなければ、なかなか今の時代に仮面をかぶるという機会はないかもしれませんが、仮面をつけることで、自分の中でなにかが変容していることを感じてみませんか? ということで……

今回は簡単に仮面をつくる方法を紹介しましょう。


用意するもの

紙粘土
絵の具と筆
大きめの画用紙 数枚
紐(ゴム紐が便利)
ハサミ、竹串など

・まずは自分の顔に画用紙をあてて、だいたいの形をとります。
・次に紙粘土をしっかりと練って柔らかくしたら、さきほどの形の上に盛り付けていきます。
・このときは、丸いお面っぽいものでもいいですし、目だけ隠すものでもOKです。
ある程度形ができたら、実際に顔にあててみて、サイズをチェックします。
・紙粘土は乾きやすいので、乾いてきたら水をつけながら作業しましょう。
・形が完成したら目の部分に穴をあけます。先の鋭い竹串のようなものを使うと綺麗にあきます。
・目の部分をあけたら、そこからしっかりと外が見えるのを確認して、次は左右の耳のあたりに紐を通すための穴をあけましょう。
・あとは、しっかりと乾燥させましょう。急ぐ場合はドライヤーなどを使うといいでしょう。
・仮面がしっかりと乾いたら、いよいよ塗装です。このときに、自分がどんなものに変容したいのかを考えて色を塗ります。
愛の女神になりたかったら、ピンクやハートなどが沢山あるかもしれませんし、強さの女神になりたかったら、強烈な赤といったような感じです。イマジネーションを駆使ししてみてください。
・色を塗って、最後に耳の部分に紐をつけて完成でもかまいませんが、なりたい女神をイメージしてデコレーションしてみるのも面白いかもしれません。羽根をつけたり、ビーズで飾ったりしてみるのがオススメです。

仮面が完成したならば、静かな場所でかぶってみましょう。

そうして、鏡にその姿を写してみるのです。
どうでしょう?
自分ではない「なにか」に変容していますか?
変容していると感じられたら「変化したもの」になって動いてみます。
そうすることで、自然と女神や精霊、神々などのエネルギーを取り込むことができるはずです。

古代から伝わってきたマジックアイテムである「仮面」。
楽しんで作って、それから、是非、活用してみて下さいね。

To be transformed into another existence use Magic item .
To summon the energy of the goddess using the mask.