夢を生きる 白昼夢と明晰夢~一般人卒業レポート~

夢を夢として見続けること。 夢中であることによってこの現実は夢の中の世界になっていくのです。

平家物語

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色盛者必衰の理を表す
おごれるものも久しからず
ただ春の夢のごとし

諸行無常とは、この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動反歌するものであり一瞬といえども存在は同一性を保持することができないという。

諸行とはこの世の一切の事物は現象をさし無常とは、一切は常に変化し不変のものはないという意味。
祇園精舎の一節で語られているものは、すべては無常で流動的本質的なものはなくすべてが空であり、一瞬でもそのようなものが形となり現れたところでそれは移ろいやすく変わるもの春の世に見る夢のようなもの。

ブッタの教え。
色即是空。
この世の万物のものは形を持つがその形は仮のものであり、本質的には空であり不変なものではないという意味。
空即是色。
物の本性は空(くう)だが、それがそのままこの世の一切のものであるということ。

そう、すべては一瞬形あるものとして見えているようで本質は空であり、変わりゆくのがこの物質世界であり、睡眠中見る夢と何ら変わりがないくらいはかなきものなのです。

 

私たちが見る睡眠中の夢の中で、明晰夢というものがあります。

明晰夢とは、睡眠中に見る夢の中で、夢であるという自覚をしながら見る夢。
そして、白昼夢は、その逆で肉体が目覚めているときに見る現実味を帯びた非現実的な体験または、現実から離れ何かを考えている状態。
この世界は諸行無常で本質的には空なのです。

その中で何を現実として見るのかで、空は現実を作り出し私の世界の現実として出現します。
睡眠中見ている夢もまた夢だと気が付かない限り紛れもない現実です。
睡眠中の夢は、眠りから覚めたときに夢から目覚めます。
では、現実の夢はどのように目覚めるのでしょう。

それは現実を現実だと認めたときに夢から覚める。
現実に目覚めたとき人は自らの夢を諦めます。
現実に目覚めることは夢からさめた状態。
ですが、この現実とは色即是空。万物は仮の形を持ちその本質は空(くう)現実さえも空であり、どのように夢を見るかによってその現実は変化できるという事。

何を現実として自分の世界に出現させたいのか?
肉体が見ている夢は現実ということになります。

 

では、睡眠中の夢が明晰夢であることが認識できたときに人はどのようにするのか?

人それぞれですが、どうせ私の個人の夢の中なのであるならば、好きなことやりたい放題やろうという願望が出ないでしょうか?
個人の夢で何をしても自由であるのに対し、現実もまた個人の夢なのです。

どちらにせよ、肉体が眠っていようと目覚めていようと見ているのは、はかなき夢の中と同じ、では、なぜ現実の世界では自由が拘束されてしまうのか?

それは現実とはこういうものだという決めつけの中で自分を拘束しているからなのです。
すべては夢のごとし、あなたが見たい夢を睡眠中の明晰夢で見ようが、現実的な白昼夢で見ようが同じこと、すべては、一時形となって見えている幻の空によって創られた世界。

今の現実がうまくいかないのは、現実を空とせず現実の世界で目覚めた状態だからです。
明晰夢で好きなように夢を見る方法も白昼夢を叶えていく方法も同じ。

夢を夢として見続けること。
夢中であることによってこの現実は夢の中の世界になっていくのです。
夢の世界まさに夢の国ディズニーランドのウォルトのようにあなたはあなたの夢の世界で夢の王国の国王なのです。

あなたの夢の国であなたは何というキャラクターを演じていますか? 悲劇のヒロインでしょうか? 無責任ヒーローでしょうか? ここはまさに現実(空)を使ったあなたの夢の王国なのです。

あなたはこの夢の王国で何を演じ何を体感したいのでしょうか?
あなたが夢のシナリオを描いていることを忘れずに何をこの夢の世界で見たいのか? もう一度再確認してみましょう。

 

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