徐々に話題になっている新しい癒し「添い寝」

若者の間で「ソフレ」という存在が生まれてきています。「ソフレ」とは「添い寝をするだけの男女関係」。つまり、性的な関係にはならず、添い寝だけをする男女を表すようです。

 

【添い寝が与える癒し】

添い寝といえば、小さい頃に父母にして貰ったという方も多いかも知れません。そのような思い出からもわかるように、「基本的に子ども相手に行うもの」とされています。アメリカなど、親と一緒に寝ることで圧死や性的虐待の可能性が高まるとして、一緒に寝ることを推奨していない国もあります。ただし、このような発想は比較的近年のものであり、添い寝のほうが人類の自然な行動としては歴史が長いものです。

このような親との添い寝で子どもの精神がどのような影響を受けるかについては、諸説あり、「安定した影響をもたらす」というものもあれば、反対に「非行に走りやすい」というものもあり、はっきりとした結論は出ていません。しかしながら、大人にとっては「安らぎを与えてくれる」として、一定の地位を築きつつあります。

 

【オキシトシンを分泌させてくれる添い寝】

最近注目されている「オキシトシン」というホルモンがあります。このホルモンは「愛情ホルモン」などと呼ばれており、これが分泌されることで「ストレスが軽減し、幸せを感じやすく」なります。良好な人間関係と、愛情を構築するために必要なこのホルモンを分泌させるためには、「心地良いスキンシップ」が必要となります。それは、「心を許した相手と肌を触れあわせる」ことに他なりません。つまり、添い寝というのはオキシトシンを分泌して、心を癒してくれるわけです。

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【注目を集める添い寝屋】

このような事情もあり、ここ数年で「添い寝屋」という職業に注目が集まっています。当初は、性的なサービスのない風俗的な扱いをされていましたが、アメリカでは「ヨガや瞑想のテクニック」を取り入れ、より相手をリラックスした眠りへと導く添い寝屋も登場したりするなど、セラピーとしての地位を高めてきています。

日本でも昨年、「女性による女性のための添い寝セラピー」を提唱するお店が登場しました。こちらは、添い寝をする側も、される側も女性ということで、どうしてもセクシャルなイメージがつきまとう添い寝を、本格的なセラピーとして構築したものです。その効果には、従来のリラクゼーションや、ストレス解消だけでなく、オキシトシンの分泌により「女子力をアップし、美容効果をもたらす」としています。

他にも男性が女性にたいして、添い寝を提供する「添い寝士」なども登場しており、まだまだポピュラーとはいえないまでも、複数の添い寝を提供するお店が増えてきているというのは、それだけ「時代が添い寝を求めている」ということかもしれません。

 

【新たな文化としてのソフレ】

そういった時代の流れのせいなのか、若者の間で「ソフレ」という存在が生まれてきています。「ソフレ」とは「添い寝をするだけの男女関係」。つまり、性的な関係にはならず、添い寝だけをする男女を表すようです。恋愛感情や性的欲望以外の埋められない隙間を埋める存在といわれていますが、こちらに関しては、現状では、「理解しがたい存在」として扱われることが多いものです。

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【添い寝はセラピーとして確立するのか?】

添い寝という、ある意味ではもっとも「原始的なスキンシップ」を通してもたらされる癒し。果たして、新しいセラピーとして確固たる地位を固めるのか、それとも、一過性のキワモノセラピーとして消えてしまうのか、それはまだわかりませんが、少なくとも身近な人間との、添い寝のようなふれあいは心を癒し、オキシトシンを分泌させてくれるものですので、恥ずかしがらずに「しっかりとスキンシップをする」ように心がけるといいでしょう。

Healing effect with is lying.
Lying therapy.

 

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