『養生アルカディア 凝りを巡る哲学的考察とセルフケア』vol.9

「炁(き)」と出会う毎日は、アヴァンギャルドに宇宙的。気というミスト(粒子)との出会いについて、様々な視点から「炁(き)」について皆さまへ伝授します!

それで、ある時に、ハタと気がついたのです。

そうか、この突然に発症する私の身体の痛みは、来院予定の患者さんの身体の情報が波動性に私の身体に伝わってきていたのだ!と。

そうなんです。ほどなくして、私の不思議な身体の痛みは、患者さんの痛みをあらかじめ共有している事が判明したのです。

つまり鍼灸指圧の気の世界に参入すると、気ネットワークにフリーに接続されて、気の粒子性と波動性の生命場(ライフ・フィールド)の情報に、自由にアクセスする身心に変貌していくようなのです。

ある時期まではこのような痛みに悩まされたのですが、この気ネットワークからの「こんな痛みを発した患者さんが来院するぞ」のお知らせの気サインは、しかし、どうしたわけか、やがて感じることがなくなりました。

どうやら、私の身心は次なる気ネットワークの舞台にステージを移行したようです。

気にはヒトからヒトへと生命場のインフォメーションを伝播するチカラがあります。

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【気はヒート】

私が患者さんの「活きた凝り」を指圧して、そこに溜まった気のパワーを解放していると、患者さんからは「身体がポカポカしてきた」とか、「体が内側から熱くなってきた」という、驚きと喜びの声を良く耳にします。

そんな患者さんの声から生まれた言葉が「活きた凝りは、パワースポット」なのです。

この指圧を受けて、カラダが熱くなる、という感覚。実は開業当時の自分が感覚していたものなのです。

エッ?、指圧をされる患者側ではなくて、指圧をする術者の側のカラダが熱くなるの?といぶかしく思われるかもしれませんが、実際にそうだったのです。

患者さんを指圧していると、なぜか胸の真ん中に玉の汗が浮いてきて、その汗が腹部までしたたり落ちる。そんなことが毎回のようにありました。

指圧をしていると、どうもこちらの気が高まってきて、術者のカラダが熱をもつようなのです。

しかし、これも、患者さんの痛みのお知らせ気サインをやがて感じなくなったように、ある時期を経て、指圧中にこちらのカラダが熱をもつ感覚もなくなっていきました。

あのカラダ中の気が熱を持ち、カラダの正中線の気脈を熱をもった気がジンジンと伝導する体内ルートは、やがて指先から外部宇宙へと開口し、指先から患者さんのカラダを貫通して、ついに無限宇宙へとつながる気のアクセス回路を切り開いたのです。

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指先に意識を集中し、指圧する時、わたしは電磁場で構造化された無限宇宙の気ネットワークにアクセスし、ライフ・フィールドと一体化し融合するエクスタシーを感じます。

そんな時、カラダとココロは、クールに、ヒートに、スパークしています。

カオスとコスモスがロマンスに融合し、火と水と心と無が合わさった、ミストでインフォメーションでヒートな「炁(き)」。

「炁(き)」と出会う毎日は、アヴァンギャルドに宇宙的で、新鮮な喜びに満ちています。

 

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『養生アルカディア 凝りを巡る哲学的考察とセルフケア』vol.8