『手の内の気づき~⑩響き合う心と身体~無限の扉を開く』

「心はエネルギー」

「心が最高位の脳機構によって働いたり

働きを止めたりするのは事実である。

だが心はエネルギーを持っている。

しかしそのエネルギーは、神経線維を

伝わる電気的なものとは異なっている。

ここから先は私の出る幕ではない」

神経外科医ワイルダー・ペンフィールド

これは身体の感覚が脳のどこで認識されているのかを

精細に実験で探り、その相関関係を正確に

図式化したいわゆる「ペンフィールドの脳マップ」

作成したその当の研究者の言葉だ。

ペンフィールド氏は実体としての身体、

その脳を研究し尽くしたうえで、

心はエネルギーである、と宣言し、

その心のエネルギーがどこに由来しているのかは

分からないとここで明言しているのだ。

この発言はある意味、そうとうに驚きだ。

なぜなら西洋医学界の最高権威とも言える研究者が

心の本質が分からない、と白旗を挙げているのだから。

本当に心とはいったいどこにあるのだろうか?

そして心がエネルギーだとするなら、

その心のエネルギーはどこに由来するのだろうか?

 

「響き合う心と身体」

それでは西洋医学ではない東洋医学では

心についてどのように捉えているのか?

端的に言えば東洋医学は脳をそれほど重視せず、

むしろ内臓と経絡の関係で人体を捉える。

だから心も脳ではなく五臓六腑との関連でみている。

すでにご存知の方も多いが、

例えば怒りの感情は肝臓と関係が深く、

憂鬱な気分は胃に影響し、

あまりに悲しいと肺がしぼみ、

ビックリすると腎のゾーンの腰が抜ける、などと

感情と臓腑をリンクさせて考えるのが東洋医学だ。

すなわちこれを称して「心身一如」という。

そういえば現代医学でも例えばひどく気分が落ちこむと、

免疫細胞のNK細胞の活性が低下することがわかっている。

この発見などはある意味、東洋医学の心身一元論に

エビデンスを提供しているように思える。

心が快活で気分が良ければ、身体も調子が良い。

心が落ちこんで気分が悪いと、

免疫活性も低下し風邪を引きやすくなり、

身体のテンションも落ちてくる。

心と身体はいつも響き合っている。

 

「無限の扉を開く」

鍼灸指圧の現場で患者を治療していると、

身体を治療することと、

心を治療することは、同じことだ、と常に感じる。

患者の主訴のほとんどは肩こり、腰痛、

膝の痛み、頭痛などの身体的な苦痛がメインだ。

だがその身体的苦痛が鍼灸指圧の治療で解除された時、

ガラッと笑顔になり雲が晴れたように輝くのが心。

バイブレーショナル・メディスンでは感情と密接に関係する

高次エネルギー体はアストラル体だ。

アストラル体の別名が感情体。

言わば実体としての脳はアストラル体から供給される感情を集積し、

分子レベルに変換しているのだ。

つまり実体としての脳は微細エネルギー体のアストラル体から

供給される感情、つまりエネルギーにより動かされる。

冒頭のペンフィールド氏の疑問は

バイブレーショナル・メディスンではこのように

解読できてしまう。

心の本体はアストラル体にあり、

アストラル体から心のエネルギーは供給されている。

アストラル体に意識がある証拠が

幽体離脱という現象だ。

幽体離脱のような意識が身体から浮游する体外離脱体験は

別名をアストラル投影、

アストラル・プロジェクションとも呼ぶ。

アストラル体は普段は物質的な身体にヘソの緒、

「魂の緒」のようなものでつながっているのだが、

なんの拍子か、一時的にそのつなぎが切れた時、

体外離脱現象が起こり、空間に浮游しながら、

自分の姿を垣間見るという。

この意識の体外離脱現象は突発的な事故や

臨死による身体的ショック、精神的ショックを

緩和するためのエネルギー的反射作用として

機能していると分析されている。

じつは睡眠時の夢の一部もアストラル・プロジェクション

が関わっている。

ひとは寝ているあいだに夢の中で高次エネルギー体の

アストラル体へと移行し、身ボディで経験した情報を

集積し整理し、心のエネルギーを補充しているようだ。

先日、当院の常連のスピリチュアルな御婦人が

鍼の響きの心地よさにうなりながら、

「う~ん、やっぱり、鍼の威力は無限だ!」

と叫んだ。鍼灸指圧は経絡系という

「肉体・エーテル体接触面」上のツボを通じて

エーテル体以上の微細エネルギー場に

アクセスし、恐らくはアストラル体からの

エネルギーも引っ張ってくるのだ。

だから鍼灸指圧をすると身体だけでなく

心も満たされて晴れやかな気分になる。

微細エネルギー場からはカスケード(なだれ)に、

上位構造から下位構造へとエネルギーが

流れてくる。その微細エネルギーの流れの

集まる河口堰がツボ。

だからツボを解放すると微細エネルギーが

ドッと肉体へと環流し、心身が精気を取り戻す。

微細エネルギー場の最上位は

アカシック・フィールドの量子真空。

そうツボは無限への扉。

 

《今村 光臣 さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/imamuramitsuomi/?c=88528