カオスからコスモスを引き出す実践的養生法論~その八・鍼灸指圧で頭スッキリ!

トリニティ読者の皆様、こんにちは!  アヴァンギャルド鍼灸指圧師の ハリィー今村です。

だいぶ、秋らしくなってきましたね。
秋と言えば、食欲の秋。
または読書の秋、でしょうか。

この読書、不思議なもので、
からだやあたまが疲れている時には、
まったくする気が起きません。

でも、あることをすると、
がぜん、読書が進むのです。
その「あること」に、
今回はスポットを当てます。

 

「人間を人間たらしめた脳」

近年になり、盛んに聞かれるようになった言葉が、
脳活というキーワード。
あるいはそれに先行しては、
脳科学と言う言葉もブレイクしました。

人間をサルとわかち、サル以上の知恵を授けた、
この大きな脳は、人間を人間たらしめた最大の特徴にして、
最高のツールです。

ですから、この脳に注目が集まり、
脳をいかにして活性化するか、
という方法を探す脳活が、
ブームになるのは当然です。

世の中には、脳を活性化するとうたう
脳活商品が溢れ、
いちだい脳活マーケットが成立しています。

しかし、そんな脳活マーケットの活況とは
裏腹に、いまや認知症になる者が激増し、
統合失調症などの精神疾患に悩む者の数も、
大幅に増えています。

脳を活性化し、いかにして一生のあいだ、
すこやかな心身を保つか。

ストレス社会の現代においては、
やはり、脳活は最大の関心事です。

 

「鍼灸指圧による一酸化窒素の効能」

そんな脳活に関心があるあなたに、
ここで、とっておきの耳よりな情報を
お届けします。

冒頭で前振りしたように、
脳活にとっておきで、
読書がすすむ「あること」というのは、
じつは鍼灸指圧なのです。

鍼灸指圧をすると、
一酸化窒素というホルモンが、
皮膚と血管壁で増産されます。

この一酸化窒素には、
血管壁を拡張して、
血液の流れをスムースにし、
血流を促進する作用があります。

また一酸化窒素には、
免疫細胞のマクロファージを活性化する作用や、
それだけでなく、
脳神経細胞の情報伝達を促進する作用があるとも、
ささやかれています。

つまり、鍼灸指圧をして、
一酸化窒素が増産されると、
その体内では、
血液の流れが加速し、
免疫細胞のマクロファージが元気になり、
脳の情報伝達がすすむのです。

 

「鍼灸指圧で認知症も予防」

それから
脳細胞にたまるゴミである変性タンパク質は、
認知症の原因物質ですが、
これは脳内で働くマクロファージの一種の
マイクログリアがいつも掃除してくれています。

鍼灸指圧で増産された一酸化窒素は、
この脳内マクロファージのマイクログリアをも
活性化することで、
認知症の原因物資の変性タンパク質の掃除を
後押しできると予想できます。

 

「鍼灸指圧による脳活」

まとめるなら、
鍼灸指圧で増産された一酸化窒素の効能により、
脳内の血流が増し、
脳内のゴミが一掃され、
脳内の情報伝達がスムースになり、
脳が活性化する、と言えるのです。

実際に鍼灸指圧をすると、
ぼんやりしていた頭が、がぜん冴えてきて、
次々にアイデアが湧いてきて、
読書も厭わなくなるのは、
わたしが常日頃、体感済みです。

 

「脳活には脳を休める深い睡眠を」

そして、たしかに鍼灸指圧をすると
一酸化窒素の効能で、頭が冴えるのですが、
その脳のサッパリ感は、それは鍼灸指圧のもうひとつの効能の
睡眠誘導による脳を休めるための深い睡眠のたまもの、
であったりもします。

脳活のためには、
ときには脳を休めるために
長時間、よく眠ることも、お奨めします。

 

「鍼灸指圧で頭スッキリ!」

この記事は昨日の午後に
脳活用のツボと独自に断定した
合谷(ゴウコク)足の三里(アシノサンリ)に、
自分で鍼を打って、
昨夜グッスリと深く眠ったあとの
明朝の起きがけに書きました。

朝いちの脳内にはアイデアの源泉である
ドーパミンという脳内ホルモンが充填されており、
グッスリと深く眠ったあとの、
朝一番のこの時間が、
脳がいちばんスッキリしているのです。

まさに、鍼灸指圧で頭スッキリ!

 

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