不幸を避け、幸運を持続させる手軽なおまじない「Knock on wood」

山登りやハイキングで疲れた時に、無意識のうちに木を背中にして休んだりするというのは、「木からエネルギーを受け取り、自らを回復させようとしている」のです。

【ジンクスとおまじない】

ちょっとしたジンクスや、縁起担ぎのおまじないを、というのは、誰もが一度はしたことがあると思います。
たとえば「下の歯が抜けた時には屋根の上になげる」「新しい靴を履くときは裏につばをつける」「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」といったようなものが有名です。

このようなジンクスには、あまり意味のないものや、洒落で考え出されたようなものも多いのですが、スピリチュアルな観点から見ても、理にかなっているものもあります。

今回紹介するのは、アメリカなどで行われている「Knock on wood」と呼ばれるもの。地域にとっては「touch wood」などとも呼ばれています。日本語に直すと「木を叩く」「木に触る」といったような意味合いとなります。

 

【木を叩くことで厄を祓う】

具体的にどんなことをするのかというと、不吉なことがあった時に文字通り「木を叩いたり触れたりする」のです。場所によっては、自分の願望を口にしてから木を叩いたり、自慢話をしたときに、それが悪いものに変わらないように叩いたりもするとされています。

最近では、木に触ることはなく、呪文のように「Knock on wood」というだけというケースも増えているようです。

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【樹木に宿る神や精霊に願いをかける】

なぜ、このような風習が生まれたのかは、定かではないのですが、「古代ケルト人」が持っていた「樹木信仰に由来している」のではないかといわれています。
古代ケルト人たちは、樹木を強く信仰し、彼らの中で宗教的指導者としての役割を持つ「ドルイド」は「森の賢者」と呼ばれ、「樹木の力を使って様々な奇跡を起こした」とされています。そもそも、儀式を行う場所自体が大木の下であり、道具も様々な木を利用していました。

彼らが、これだけ樹木を活用したのは、すべての木には「精霊や神が宿っていることを感じていたから」です。同じように多くの森に囲まれた日本でも、樹木への信仰は残っています。

神道で神様の宿る場所として、ご神木があるのは有名ですし、現在でも境内に特別な木をご神木として祭っている神社は多く存在しています。

このように神や精霊が宿っている木に触ることで、「ネガティブな言葉を浄化したり、厄を祓ったり、また、精霊に言葉を届けて願いを叶えて貰う」というのが、「Knock on wood」というわけです。ですので、単に言葉だけで唱えるというのは、本来の原理を忘れてしまったものであり、冒頭で書いたような意味のないジンクスになってしまっているといえるでしょう。

 

【樹木からエネルギーを得て、ネガティブエネルギーを浄化する

また、スピリチュアルな観点からすると、悪いことがあったときに樹木に触れるというのは非常に理にかなっています。

木は私たち人間に、ほぼ「無条件でエネルギーを分け与えてくれる存在」です。山登りやハイキングで疲れた時に、無意識のうちに木を背中にして休んだりするというのは、「木からエネルギーを受け取り、自らを回復させようとしている」のです。

このようなことを考えると、「Knock on wood」は樹木に触れることで、「ネガティブなエネルギーを木を媒介として大地へと還し、その代わりに、木が持っているエネルギーを受け取るための方法」ということになります。願望達成はともかく、厄払いと浄化のために木を使うというのは、とても合理的な方法なのです。

キリスト教の影響が強い地域で行われているために、現在では呪文のように唱えるだけでに簡略化され、樹木でなく木製品ならなんでもOKになっています。少なくとも木製品ならば、人間のエネルギーを吸着させるという意味合いでは活用が可能なので、ギリギリある程度の効力は残っているといえるかもしれません。

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【手軽な厄払いとしてKnock on woodを活用しよう】

日本ではこのような風習はありませんが、なにか悪いことが続くとき、なんだか気分がすぐれないとき、縁起の悪い言葉をいってしまったときには、「外に出て樹木に触れてみましょう」。
そうすることで、エネルギーが補給され、ネガティブなエネルギーを大地へと還すことができます。

古代ケルトから生まれた智恵である「Knock on wood」。別に呪文のように唱える必要はありませんので、エネルギーを補給したいときには「樹木に触れる」というところから、実践してみることをオススメします。

Exorcism Knock on wood.
To obtain energy by Knock on wood.

 

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