神主のカウンセラーが神社カフェで語る「太古の神社での、占いと癒しの世界」PART.3―力を出し切る時の瞑想法

心や、物事や、自然の中に働く、聖なる存在が確かに居り、少し心を鎮めるだけで、必ず感じることができる
神主のカウンセラーが神社カフェで語る「太古の神社での、占いと癒しの世界」PART.3―力を出し切る時の瞑想法

東京・高田馬場の「占いヒーリングカフェ 神々の森神社」を運営している、神職・カウンセラーの北澤と申します。「近代以前の文化(特に神道文化)が持っていた、心を癒す流れを取り戻し、現代的な心理学やヒーリングと調和させる」ことを目標に、神社・占いカフェ・カウンセリングルームが一体となった施設(神社カフェ)を運営しています。太古の神社で行われていたと思われる、心を癒す方法について連載しています。

力を出し切らなくてはいけない時

明日は、力を出し切らなくてはいけない! ということがあると思います。何かの試験・面接・あるいはプロポーズなんかもそうかもしれません。人生には、絶対に外せない時というものがあると思います。こういう時の心の状態は特殊です。リラックスせず、体がこわばります。なんだか疲れた感じがしてくる時もあります。長く続くと、心が枯れてくるような感じもします。こういう時には、どうすればいいのでしょうか。

◆力を出し切ることと、自然との一体化イメージ
力を出し切らなくてはならない時、「大地に触り繋がる」「樹に触り一体化する」というような自然と一体となる瞑想法があります。西欧のペイガニズム信仰に樹木を使った瞑想の術がありますし、南米のシャーマン儀礼にも同じようなものが見られます。

少し前の作品になりますが、映画「グラディエーター」で、古代ローマの将軍が戦いの前に大地を触っていました。今でも、ボクシングの前に地面に触れる選手や、相撲の前の塩まきなどもあります。心身の力を発揮する時に、なんらかの自然の力を取り込む儀礼はよく見られます。力を出し切る時、自然と一体化するイメージはとても有効なのだと思います。

◆力を出し切ることの原型~自然の恵みの神話
「自然の恵みの神が、力を出し切って亡くなる」という内容の神話が世界中にあります。日本の神話にも、そういったものがあります。自然神が実りをその体から出していたが、切り殺され、力を出し切ったその死体から様々な植物の種が生じ、その後はおのずから実りがもたらされるようになった、というオオゲツヒメの神話です。神話学の研究によれば、ほとんど同じような神話はメソポタミアの神話にも見られますし、他の地方にも見られます。

◆自然のイメージが自分を助ける
自然神が最初に力を出し切って亡くなり、それゆえに実りがずっともたらされているのだ、というイメージは、「豊かさ」「恵み」を考える時、わたしたちが第一に思う、原点となるイメージなのではないかと思います。こうした自然の恵みを思う時に、感謝と、自分も同じように力を尽くすエネルギーが湧き上がってくるのではないかと思います。

◆自然・樹と繋がる方法
いま手元に、江戸初期の玉木葦斎という神道家(神主)の方の橘家神体勧請伝という、古い書物があります。この中に「大きなお祭りなど、絶対にミスが許されないお祭りで、神樹の霊を呼び寄せて力を頂く方法」が書いてあります。

現代語に訳してみます。
「祭礼を前にし、心を不動にする力を得たい者へ。榊の枝を左右の手に持ち、胸に押し当て、神木に向かう。そして樹に触れ、力を与えんと、キッと思い込む時、その思いは必ず神霊に感通する。時に神は形を現し、樹から虚空に光の玉となって現れ、己に入る。そして力を頂くことは疑いない。」

◆樹から現れる光の玉
「樹から虚空に光の玉」が現れることなどは、かなり霊的な世界を思わせますが、こうした形が見えることは実際にあります。

私は山奥のお寺で修行をしていた時期がありますが、外に出た時に、樹の向こうに月と、月ではない丸い光と、2つの光が見えたことがありました。会社員のころ、徹夜でプレゼンを準備して帰る時、静かに立っていた街路樹から漏れる光が、丸く見えたことがありました。どちらも追い込まれている時でしたが、光が自分を応援してくれているように思い、落ち着きに立ち戻った、素晴らしい一瞬でした。

瞑想的な心理状態では眼の動きがまず変わるそうです。私たちは、ある一定の心理状態になった時、そういう光を捉える感覚があるのかもしれませんね。

◆力を出し切る時の樹と自然
最初に戻りましょう。力を出し切る時は、どうしたらいいのでしょう。 樹や大地に触れ、自然のイメージを抱くこと。自然が自分を支え、犠牲をはらってくれていることを自然に思い出すこと。私たちは、こうした自然への感覚をもともと持っているし、現代においても決して失われていないと確信しています。こうした、心や、物事や、自然の中に働く、聖なる存在が確かに居り、少し心を鎮めるだけで、必ず感じることができます。これこそが八百万の神々なのでしょう。改めて大切にしていきたいですね。こうした世界に生きる事ができて、ありがたいですね。

■占いヒーリングカフェ 神々の森神社■

失われた伝統を取り戻す。占い・神道文化・心理学が身につく、原点を感じる講座
「神事占セラピスト認定講座」を開催中
http://kamigaminomori.com/103

森と神社のある占いセラピーカフェ・新しい癒しの場所です
ホームページ  http://kamigaminomori.com/