薬物とスピリチュアルとの距離〜違法薬物を使うことと弱さと〜

歴史を振り返ってみると、薬物とスピリチュアルは意外と近い関係にあります。

こんにちは、よいぼしのなぎうたのkinaです。
先日、ASKA容疑者が覚醒剤所持の疑いで逮捕されたと聞いて、チャゲアス世代のkinaとしてはCHAGEさんの「悲しいし、悔しい」という気持ちが痛いほどわかるような気がします。

あれほどの天才がこんなことで注目を集めるなんて、「悲しいし、悔しい」ですよ……。

今回は覚醒剤とスピリチュアルなことについてまとめてみました。

 

スピリチュアルと近い関係にある薬物の関係、過去の事件の不可思議な因縁と

歴史を振り返ってみると、薬物とスピリチュアルは意外と近い関係にあります。

最近の例だとアメリカで一時期盛んだったスピリチュアル系のサブカルチャーにLSDと呼ばれる薬物が多用されていましたし、古来だとギリシャのアポロンの神託の時には巫女に麻薬が使われていたのではないか、ということがわかってきています。
また、霊感の開発方法のひとつとして、大麻を始めとする薬物を摂取する……という方法もありました。

そのことに関連していつも考えてしまうのが、覚醒剤の恐ろしさを世の中に知らしめた通り魔殺人事件のひとつに「電波がひっついて命令する」と言っていた犯人の祖父が、被害者の曽祖父に殺されていた」という事件がありました。
犯人への同情論を封じるために当時は報道管制が引かれ、この情報は外部に出ていなかったそうです。今考えても妥当な判断だと思っています。

誰もが全く意図していなかった状況で犯人と被害者が入れ替わった……というわけなのですが、犯人は薬物の影響で霊感が高まり、祖父の恨みに同調して、祖父を殺した犯人の子孫を狙ったんだろうか? と思ってしまうんですよね……。

「そんな霊感、要らない」と思ってしまいますが。

 

スピリチュアルな才能を薬物で開発出来るのか? その前提となりうるものと人生の意義と

脳科学では、脳の一部を刺激すると、何も問題がない人でも幻覚を見ることが証明されています。
覚醒剤を始めとする違法な薬物は、脳を不要に刺激してしまうということもわかっています。
薬物が霊感を司る部分を刺激したら、確かに霊感を高めることはできると思います。
それも修行なしの、手っ取り早い方法で。

ですが、薬物で霊感を高める方法は、過去のトラウマをも刺激する可能性があるように思うんです。
そのトラウマを刺激されることで、他者や自分を攻撃することに代表される、反社会的な行動に走るんじゃないか……と。
もちろん、薬物の弊害はそれだけじゃないんですが。

そのために、霊感を高める修行には「自分の霊格を高める」ということが必要になってくるんじゃないかと思うんですよね。
霊格を高める時には、過去のトラウマも俯瞰したところから見ることで、感謝するべきものに昇華させていく作業が待ち受けていますから。
薬物で手に入れた霊感には、そのような俯瞰した視点はありません。
だから、霊感としては凄いものであっても、誰かを救うための霊感にはなりえないのかもしれません。

見ていて感じるのは、「騙されて使ってしまった」という感じの方は除外するとして、全部が全部ではないと思いますが、自分から違法な薬物を使っている人の多くは薬物の依存を差し引いても「弱さ」みたいなものが見え隠れするように思います。
「自分の弱さを隠す手段として危険ドラッグを使う」みたいな感じの場合もありますし、「現実逃避の手段として覚醒剤を使う」ということもありますね。
違法な薬物で手に入れた「霊感」を「強さ」と錯覚する方も中にはいるのかもしれません。

なので違法な薬物で目立つ方はごく一部であって、その他の普通に努力し、ご自分の弱さを受け入れ、それを克服しようとする世の中の大多数の方は覚醒剤を始めとする違法な薬物と縁がない人生を歩むんだろうと思ってます。
そういう世の中であってほしいですね。

 

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