企業の昼寝制度を取材「ナノコネクト」

いまだ日本に根強く残る「眠りは怠惰」ぼくから見てもとてもよく勉強されていて感心した資料です。 興味のある方はぜひダウンロードしてご一読いただきたいと思います。
企業の昼寝制度を取材「ナノコネクト」

春のような陽気になったり、凍りつく寒さになったりと、気候が目まぐるしいほどに移り変わりますが、
みなさん体調崩されていないでしょうか?
僕は急激な寒さのせいか、やや肌の調子が悪くて困っております。

さて、昨年末に昼寝制度をやっている企業をご紹介しましたが、今回もう1社ご紹介したいと思います。

兵庫県神戸市のITカンパニー「ナノコネクト」。
2014年から昼寝制度を始めました。

 

ナノコネクトの昼寝制度

ここの昼寝制度の特徴は、13:00~13:15に社員全員で寝ることです。

取材に行って実際に見せてもらいましたが、13:00になると学校のようにチャイムがなり、照明のスイッチに近い人が電気を消して、みんなで一斉に昼寝を開始します。

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寝る姿勢は人それぞれですが、机に突っ伏して寝る人が多いですね。
個人個人で寝やすいようにアイテムを用意していますが、会社でアイマスクも支給しています。

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13:15になるとまたチャイムがなり、一斉にむくっと起きて仕事に取り掛かります。

前回取り上げた「OKUTA」では、自分のとりたい時間に15分仮眠を取るようにしていましたが、
ナノコネクトでは決まった時間にみんなで一斉に取ります。

しかしなぜこういう制度のしたのか?
それは「昼寝も仕事。昼寝の時間も勤務時間にする。」としたかったからだそうです。
それはすなわち、昼寝を単に社員の休憩・福利厚生としたのではなく、「昼寝は生産性・創造性を高めるための活動」と捉えたのです。
実に素晴らしい視点。
いやまさにそのとおりなのです。

パソコンをずっと使っていると動きがたまに鈍くなったりフリーズしたりしますが、その動きの鈍い状態のまま使い続けるでしょうか?
再起動するか、いったんパソコンを切ってから再度立ち上げる人がほとんどです。

たった15分の昼寝でヒートアップした脳をいったん休めて鎮静させることができ、午後の覚醒度を高めることができるのです。

昼の眠気はランチ後、概ね13:00ごろからくると言われますが人によってまちまち。
14:00ごろの人もいれば15:00ごろの人もいます。
そのあたりの個人差はどうするのか?
この時間に寝られない人は無理に寝る必要はなく、勤務時間中の休憩時間に個々に仮眠を取ることは自由のようです。

 

全員で寝ることはいいことなのか?

みんなで一斉に寝ることには2つメリットが考えられます。
1つ目は、周りを気にする必要がないこと
日本では有給を取るのも気を遣う風土です。
「昼寝を自由にしていいよ」と言われても周りがみんなバリバリ仕事をしていてはやっぱり昼寝は取りづらい。
そういう意味でみんなが一斉に昼寝をとれば周りに気を遣う必要がなくなり、堂々と昼寝ができます。

2つ目は、みんなで一斉にやることによる組織としての一体感
IT企業では個人のペースで仕事をしている人が多く、また、チャットやメールでやりとりを済ませる傾向があり、コミュニケーションがおざなりになりがちです。
しかし、このようにみんなで同じ時間に一緒にやる取り組みによって、チームとしての一体感を生むことができます。

ちなみにナノコネクトでは、昼寝制度を他の企業や団体でも取り組んでほしいという思いから、自社の昼寝制度や昼寝について調べたデータなどを会社のホームページで公開しています。

http://www.nanoconnect.co.jp/information/2014/07/siesta_media/

 

いまだ日本に根強く残る「眠りは怠惰」

ぼくから見てもとてもよく勉強されていて感心した資料です。
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ぼくはいつも会社のデスクで昼寝をしているのですが、実は最近、そのことを陰で悪く指摘されていたと職場の人から聞きました。
(正直ちょっとショックでした……。)

又聞きだったので理由は聞けていませんが、大きないびきをかいて周りに迷惑をかけているわけでもないのですが、おそらく昼寝をしている行為そのものが良く見られていないのだと思います。
日本ではまだまだ睡眠や昼寝に対するイメージが悪いんだなあ、と切実に痛感しました。

ナノコネクトのように昼寝をポジティブに捉え、推進してくれる会社が増えてくれるといいなあと願っています。
僕もそのためにもっともっと普及活動をしていきます。

最後に、
ナノコネクトの昼寝制度を発案した方が言っていた言葉がとても印象に残っています。

「一度昼寝の良さを知ってしまうと、昼寝ができなかった日に効率がこれほどに落ちるのかと感じます。」

 

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