やっぱり根性論だけじゃツライと思う! ~ 自分の身を守らないと意味がない ~

仕事は大事ですが心身の健康あってこそです。

会社に行きたくない!

「働きたくない!」ということではありません。
会社に行きたくないって思ったことはありませんか。

たぶん誰もが一度は思ったことがあると思います。
当然、私もあります。

「会社を休みましょう!」という話ではありませんからね。
どういう話かというと「会社、辞めちゃおっかなー……」と思うことについてです。

これっていわゆるタブーですよね。

 

根性無しの話

会社を辞めたいと思うことがどうしてタブーなのかというと『根性無し』と思われてしまうことを恐れているからだと思うのです。

もちろん何の意味も目的もなく入社して、特に意味もなく辞めて良いかどうかという問いならタブーもなにも会社に失礼だと思います。

でも普通に考えたら辞めたいと思う時って、結構自分なりに理由があると思うのです。
その理由をスルーして根性があるとかないとかだけでジャッジしてしまうのはどうかと思うのです。
だって、それって何の解決にもなっていないのですから。
苦しいではありませんか。

「私、根性がないから甘ったれて会社を辞めたいと思っているだけなんだ……」と自分に言い聞かせて気合いで通勤し続けたら会社に本当に慣れて「あの頃の私って、何だったんだろう?」と笑い話になるのでしょうか。
それも、やってみないとわからないことではあります。
でも、長く続けた先に元気に働いている自分がイメージできているかどうかも大事だと思います。

それから根性無しと『思われる』という問題ですが、ずばり誰にそのように思われるのを恐れているのかも重要な問題です。

上司ですか。同僚でしょうか。または家族でしょうか。
もし誰もそうは思っていなかったら、それこそ悩み損だと思いませんか。

どうしても気になるようでしたら本人に直接「仕事辞めたら根性無しって思う?」と聞いてみれば良いと思います。
でもね、結局それは他人がそう思っているだけで自分の意思ではないということはきちんと理解して欲しいのです。

普通に考えればよほどイヤと思わなければ会社を辞めたいとは思わないと思うのです。
とびきり好条件の仕事にスカウトされたとか特殊な状況でなければ。

つまり「辞めたい」と思いはじめたということは、自分なりに既に根性で頑張って来たからこそだと思うのです。
大事なのは、そこです。
既に頑張って来たのに根性論で片づけられてしまうと、自分がよほど無能なのではないかと自己否定につながってしまう可能性があります。

「どうせ、私は無能ですよ……」とか「こんなことで挫けていたら世の中渡っていけない。
私の人生は終わりなんだ……」とかどんどん悲観的になってしまいます。
そうなってしまうと、もはや仕事どころの問題ではありませんよね。
自分の存在や人生を否定しているのですから。

そう考えると根性論だけでジャッジする傾向のある会社はある意味ブラックといえるかもしれません。
最終的に社員が潰れてしまっては会社としても意味がないからです。

私は「会社なんかさっさと辞めてしまえ!」と言いたいわけではありません。
辞めたら次を探さなければならないし、その際のストレスだって大きいのですから。

理想を言えば社員が辞めたいと思わない会社を目指すのがいちばんです。
でも、人間はひとりひとり個性や人格があり、最終的に目指すゴールも違います。
だから万人ウケする会社は難しいかもしれません。

だけれど「辞めたい」と思って思い詰めてしまう前に相談できる人がいたら、もしかしたら展開は変わってくるのではないかと思うのです。