知らないと危険! 意外と知らない水分補給の正しい知識について

水分不足は認知症につながってしまうリスクもあるので、あまりにも飲まないというお知り合いがいらっしゃったら、それとなく「一緒にお茶でもいかがですか?」と声をかけてあげるのも優しさかもしれません。

意外と知られていないのですが、水分が1%失われるだけでも既に水分不足状態で、運動能力が低下しているのです。

2%失われると喉の渇きを感じるようになります。
そして、それを自覚して気付いた時には既に水分不足なのです。
なので、水分は出来るだけ絶やさないように心がけて下さい。

喉が渇いた時には既に2%も水分が失われているなんて、驚きですよね。
大したことが無いと思う方は、買い物を考えてみてください。
2%でも商品が安かったら、ものすごく嬉しいですよね。
逆に物価が2%上がったり、給料が2%下がったりしたら、ものすごく悲しくなります。
小さな数字に思えるかもしれませんが、かなりの影響力です。

また、水分が4~5%失われると疲労感や頭痛、めまい、吐き気などといった、脱水症状が現れ、水分が10%失われてしまうと、最悪の場合、死に至ることもあり得るのです。

このように、水分不足になると、正常な身体機能の維持、生命の維持を脅かす危険性があるので、汗をかきやすい夏のシーズンは水分補給が必要不可欠なのです。
できれば水筒かペットボトルを持ち歩いた方が良いと思います。
私はタンブラーに飲み物を入れて持ち歩いています。
そのような小さな正しい水分補給の習慣が、あなたの大切な身体を守ってくれるのです。

 

正しい水分補給の方法を知ろう!

暑い時期にたくさん汗をかくと、身体の中の水分だけでなく、塩分も失ってしまいます。
汗をかいたときには水分だけではなく塩分の補給も必要です。
これらをキチンと把握していないと、水分補給の落とし穴に陥ってしまうので注意して下さい。

身体の中の水分と塩分と密接な関係にあり、体内の塩分濃度は一定に保たれています。
そのため、水分補給の際に水だけ飲むと身体の中の塩分濃度が薄くなってしまうのです。
そうなると、身体が塩分濃度を維持しようとして、水分を排出してしまうのです。
これが更なる水分不足に繋がってしまうのです。

「じゃあ、何でも良いから水分補給!」と思うのは早計です。
何を飲むかも非常に大切になってきます。

①スポーツドリンクは飲みすぎに注意して!

スポーツドリンクにはミネラルが豊富に含まれているので、水に比べて水分の吸収率が高くなります。
ただし、糖分が多く含まれているので、飲みすぎないよう注意して下さい。

成人の1日の糖分摂取量の目安は20~40gと言われているのに対し、スポーツドリンクに含まれている糖分は約5~10%程だそうです。
ペットボトル500mlのスポーツドリンクの場合、糖分は約25~50g程となるので、一日に何本も飲んでしまうと一日の糖分摂取量を超えてしまいます。
時々、男子学生さんなどで「俺はペットボトル(大)を一気に飲み干せますよ!」という人がいますが、あまり自慢にならないので気をつけて下さいね。

それよりも、こまめに休憩をはさんで水分補給をした方が良いです。
もし息子さんが、そういうことを言っていたら、そっと助言してあげて下さいね。

また、若者ではなく高齢者の方は喉が乾かないのか、水分を摂らない方もいらっしゃるようです。
しかし、水分不足は認知症につながってしまうリスクもあるので、あまりにも飲まないというお知り合いがいらっしゃったら、それとなく「一緒にお茶でもいかがですか?」と声をかけてあげるのも優しさかもしれません。

②お茶はカフェインに注意!

お茶は種類によって、カフェインを含むものがあります。
カフェインを含む飲み物には利尿作用があるので、飲んでも利尿作用によって、すぐに体外に排出されることも考えられます。

もちろんカフェインが悪い存在というわけではありません。
記憶力がアップしたり、眠気を吹き飛ばしてくれたり、良いだってたくさんあります。
私も珈琲は大好きなので、ほぼ毎日飲んでいます。

ただ、何事にも適量というものがあって、その範囲で楽しむことが大事です。
珈琲を飲むとトイレが近くなる事もあるので、そうなると困る場合は量を調整するか、カフェインレスの飲み物を自分なりに研究してみると良いと思います。

暑い季節には必須の水分補給。
健康のためにも、水分補給を忘れないようにして下さいね。

 

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