就きたい職業って何だろう?~イマドキの子供たち2017から思うコト~

子供たちにはもっと自由に羽ばたいてもらえればと思います。

大胆な希望職種?

子供の頃、必ず一度は聞かれる質問は将来の夢。
将来の夢と言うのは厳密には職業に限定したことではないですし、制限をつけられていなければもっと広く深い意味で解釈、回答しても良いと思うのですが、今回は敢えて職業のお話です。

私は遠い昔の若かりし頃(←苦笑するところ)、何になりたかったのかというと、あまり覚えていないような気がします。
漠然となりたいものはあったような気がしますが、イメージはなんとなく曖昧だった気がします。

中学生頃だったか『たま』の一員になりかたった記憶は残っています。
ちなみに『たま』というのは『さよなら人類』という歌で有名になった有名なバンドです。
今の子供たちは知らないと思いますが、当時は大人気でした。

普通なら憧れのバンドの影響を受けて「私も将来はバンドを組んでメジャーデビューする!」と思うところなのですが、何故か私はバンドを組みたいわけでも何でも無く、純粋に『たま』のメンバーになりかたったのです。
ただ単にファンとしてメンバーに会いたかったとか、そういうことだけではなくて、自分も何らかの楽器で加わりたかったのです。

よくよく考えてみると、一般的なバンドは『モーニング娘。』のようにオーディションで第何期、という具合で新メンバーを募集して世代交代をしたりしながら存続させるというスタイルではありません。
なかなか大胆な将来の夢でした。

でも、中学生くらいの頃って就職活動という言葉は知っていても、ほぼそれが具体的になんなのかイメージが湧かないですよね。

逆に先入観や制約がないから荒唐無稽に思える無茶苦茶な発想でもイメージできるという側面もあるわけです。
それって実はものすごく大事なことだと思っています。
先入観や常識を打ち破ってこそ時代を切り開けますから。

これは大人になった今でも思っている事なのですが、未来って可能性に満ちているので今は変だと思われても数年後には、案外それが当たり前になっていたりするものです。
ですから、職業も、そうではないものも、常識を超えた制約のないヴィジョンを持つことはとても大切です。

もし、あなたにお子さんがいらっしゃったら、思春期以降も「常識の殻を打ち破るヴィジョンを持つことは悪い事じゃないんだよ。無限の可能性をイメージしてごらん」とそっと教えてあげてください。
捻くれて来ると「それって『中二病』じゃない?」と考えてしまうかもしれませんが、時代を切り開いてきた人たちはいつだって夢のある未来を忘れなかった人たちです。

私は今、こうして文章を書いているわけですが、『たま』になりたかった当時の自分にはまったく想像もつかない未来です。
でも、それはそれで楽しんでいます。
今後も末永く続けて行ければと思っています。

一方で他にやりたいことが見つかったら、チャンスとタイミングが合えばぜひチャレンジしてみたいと思っています。
未来の可能性は自分で閉ざさない限りゼロではありませんから。