みんなの休日の過ごし方ってどんなもの~休日と思い遣り~

本当に相手の為を思うなら相手と揉めないような話し合いが必要なのです。

 

休日と家族の関係?

折角の休日、有意義に使いたいですよね。
もちろんメリハリ、テキパキ、向上心、努力、好奇心……だけが大事というわけではありません。
グッタリしたり、のほほんとしたり、ダラダラしたりして心身を回復させるのも、ものすごく大事です。

ただ、独り暮らしの方は少し違うかもしれませんが、そうではない方は家族に事前にどういうふうに休日を過ごすかあらかじめ伝えておくのも良いのかなって思います。

最初からお昼まで起きないとわかっていれば「なんで、休日だからって怠け者みたいに寝てるの! さっさと起きて顔を洗いなさい!」と叱られるリスクは減らせると思います。

逆に自分が家族と一緒に何かをしたかったら自分だけ早起きして「寝てないで、出掛けるぞ!」と声を張り上げても迷惑なだけです。

どちらにしても、休日が自分だけの問題でないのであれば話し合いが必要です。
自分の要望(予定)を伝えるだけでは無くて、相手の要望も確認しておいた方が無難です。

その際、重要なことは「起きてから、決めたいからそっとしておいて……」という意見も軽視しないことです。
それは必ずしも優柔不断ということではないのです。
そもそも休日の予定をビッシリ詰め込んだり決定する必要もない場合も多いのです。

たとえば一緒に何処かに出かけたいのならば「一緒に出かけたいんだけど、どうかな?」と具体的に誘えば良いですし、特に相手がゴロゴロしていても支障が無いのであれば、その意見を尊重してそっとしておいてあげるのも良いと思います。

「基本的に好きにしても良いけれど、掃除のときだけは一時的に部屋から出てくれるか、または手伝って欲しいな」という具合に伝えておけば、後で揉めることもなくなります。

連休等の時も同様です。
「あなたのスケジュールをカレンダーに書きこんでおきなさい!」という具合に上から目線でいうと喧嘩に発展する場合があります。
一緒に何かしたい場合は、自己開示が先です。

「あなたに合わせてあげようと思って聞いているのよ」というのは、結局のところ善意であっても自分の予定を相手の休日に入れたいだけで、相手の時間を奪っている(共有したいだけというポジティヴな考えであっても)ということは忘れない方が良いです。
自己紹介をする時と同じです。
先に自分から、です。

「せっかく○○に連れて行ってあげようと思ったのに、あなたがスケジュールを教えないから……」と怒りだす人も時々いるようですが、それは有難迷惑です。
後だしジャンケンです。

本当に相手の為を思うなら相手と揉めないような話し合いが必要なのです。
人は理由なく「○○しなさい」と言われると腹が立つものです。
人に指示、命令、提案をする際は、きちんと目的や理由を言った方が受け入れて貰いやすくなります。

仕事の際は、それぞれの役割分担や時間配分がほぼ決まっているのでルーティーンで動けば良いかもしれません。
しかしプライベートは、そこまでシンプルではありません。
親子であっても兄弟姉妹であっても、必ずしも年功序列を持ちこまず、お互いがお互いを尊重する必要があります。

家族関係は生きて行く上でとても重要です。
最近では土日が必ずしも休みとは限らず、祝日だから休めるとは限らない複雑な時代になって来ました。
これが良いのかどうか、私にはわかりません。
ただ、だからこそ、家族間の休日の過ごし方、コミュニケーションのとり方はもっと意識して工夫したら良いのかな、と思う今日この頃です。

 

《金城そに さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E9%87%91%E5%9F%8E%E3%81%9D%E3%81%AB/?c=6711