罵声おじさん？
先日、ネットであるニュースを見ました。
定年退職した男性が『罵声おじさん』と化し、地域住民たちに怒鳴り散らしたりしていたそうです。
あまりにも住民たちが迷惑して結果的に逮捕されたそうです。
ただ、釈放された後は逮捕されたことを逆恨みして……ということだそうです。
ちなみに私は事件の詳細を知っているわけではありませんので、必ずしもその罵声おじさんの人間性を否定する気はありません。
同時に、被害にあった住人たちには深く同情します。
以前その地域でトラブルがあった時に、そのおじさんが住民に疑惑をかけられて、それ以降攻撃的になってしまったという説もあるようです。
当たり前ですが、誰でも変な疑惑をかけられてしまったらたまったものではありません。
誰であろうとも人間不信になってしまうと思います。
どちらにしても悲しいニュースであることに変わりはありません。
なんとか円満解決の道を見つけ出して欲しいと思います。
率直なイメージ
ちなみに私はそのニュースを動画で見ました。
そのおじさんが動いている姿が映っていました。
罵声を録音した音声も流れていました。
最初の印象は「怖い……」でした。
ところ構わず暴言を吐いているので怖いのは当然なのですが、それだけではないのです。
ニュースで事件を取り扱う時は視聴率も気になると思うのでインパクトのある絵を使うとは思うので、その点は差し引いて考えても「これじゃ、やっぱり危険人物に見えるよね……」と感じたのです。
映像をおもしろおかしく意図的に怖く見えるように演出したのではないように感じました。
でも、先入観なしで映像や写真を見なかったらどんな印象だっただろうと考えました。
仕事も真面目に定年まで勤めあげたり、地域のための活動もしていたりしたそうです。
それだけの情報だと昔堅気の真面目な人なのだろうなと感じたと思います。
では、何故おじさんが怖く思えたのかというと、立ち振る舞いが怖さを演出してしまっていたのです。
人を見た目で判断してはいけない？
もちろん人を見た目だけで判断してはいけません。
とはいえ、もしこのおじさんの外見や立ち振る舞いがとても良いイメージだったらと考えると同じ結末になったとは思えないのです。
理不尽な話と思われるかもしれませんが、イメージはそれほど私たちに強烈な影響を与えるのもまた事実です。
とはいえ、このおじさんが不潔であるとか、そういうことではありません。
ラフな服装ではありましたが清潔感はありました。やはりきちんとした方なのだと思います。
では、何が悪いイメージだったのでしょうか。
ここからは私の勝手な想像ですのでもしかしたら違うかもしれないという点はご了承ください。
1.タバコを吸っている
動画にはタバコが写っていました。私がタバコを好きではないからそう思うというだけでは無いと思います。
愛煙家の方にとっては差別と思われるかもしれませんが、今の時代ではタバコはイメージの良いアイテムではありません。
路上喫煙しているのか、庭で吸っているのかはわかりませんが、タバコを持っていることでプラスのイメージになることはまずないと思うのです。
2.立ち振る舞い
怒っているときに撮影したからかもしれませんが、パッと見だと昭和のヤクザ映画のような身体の動かし方だなと感じました。そのせいかイメージだけで怖い人なのかなと思ってしまったのです。
最近では『モテ仕草』という言葉も流行っていますが、それはつまりどういうことかというと仕草１つで人生が変わるほど大きな意味合いを持つということなのです。
ヤクザ映画が流行っていた時代なら、もしかしたらカッコいい立ち振る舞いに思われたかもしれません。
でも、不良（死語？）が怖く見えるように歩くのも、可愛らしく自分を見せるためにブリッコ（死語？）をする人も、相手に与えるイメージを考えての行動をしているのです。
ということは、逆に言えば相手に与えるイメージを考えず『ありのままの私』（昔からの習慣？）が時代や環境にそぐわなければ、悪意がなくても悪印象を与えてしまうという危険性も潜んでいるという事です。
これは成育歴や個性も大きく関係するので非常にデリケートな問題なので、大人になればなるほど誰も指摘してくれません。
言い方ひとつ間違えれば差別になってしまうからです。
でも、これはとても重要なことです。
進学や就職の面接でもイメージは大きく影響します。
面接官は立ち振る舞いをジッと観察しています。
恋愛も同じです。
所作が汚いと、どんなに知性あふれる人でも減点対象になると思います。
販売の仕事は特にそうだと思うのですが、立ち振る舞いが売り上げに大きく影響します。
商品の問題だけでは無いのです。
