あるある! うつ病に関する素朴な疑問!
~安心して下さい! よくよく考えればそんなに難しい事ではありません2~

私はときどき思う事があります。病名なんてつかないにこしたことはありません。ただ、病名の無い人たちの中の良識の無い人たちや、小さな善意さえ軽視してしまう人たちが増加してしまったことが、うつ病を増やしてしまったのではないかと。

やっぱり自然のパワーは脅威です!

急に暑くなったと思ったら、今度は台風が近づいているとかなんとか。雨が降ったりやんだりを繰り返して外出もままなりません。外にずっといたらとんでもない事になってしまいそうです。室内にいたらいたでエアコンをつけたり消したりを繰り返して、それだけで参ってしまいそうです。

暑いのにエアコンや冷たい飲み物で身体が知らぬ間に冷えてしまっているので、暑い夏のシーズンも気をつけなければいけません。冷えは万病のもとと言われています。身体から来る不調は心にも影響してしまいますので、暑い日々は続きますが冷やしすぎないように気をつけましょう。

 

うつ病について正しい知識を!

前回は、うつに関する基本的な2つのQ&Aを書きました。今回は、もう少し踏み込んで細かいところを一緒に見ていこうと思います。(※Q&Aは前回の通し番号の続きとさせていただきます)

 

Q3:うつ病の人って精神科や心療内科以外は行ってもムダですよね?

A3:ちょっと待って下さい!まず、うつ病だけでなく、心の病全般に言えることですが大事なことがあります。それは、思い込みや先入観に支配されないことです。思い込みや先入観が差別や偏見を助長してしまう可能性があります。ムダと思う前に、一旦深呼吸をして読み進めてください。

何科を受診したら良いかは確かに大事だと思います。しかし、精神科であろうと心療内科であろうと信頼に値する医師がいなければ受診してもムダです。話を聴いてもらえないとか、「はい。じゃあ、お薬出しておきますから…」で終わってしまうなど、不安になってしまうような病院だった場合はセカンドオピニオンを立てるなり、別の病院を探した方が良いと思います。

民間のカウンセラーやセラピストの門を叩くのも良いと思います。整体師さんや栄養士さんに相談するという手段もあると思います。もしくは精神保健福祉センターというものが各地にありますので、そこに問い合わせて相談してみるのも良いかもしれません。より良い情報があれば教えてくれると思います。

病院に話を戻すと、東洋医学を扱っているところも有効です。漢方治療でもうつ病は改善します。もちろん、ちゃんと話を聴いてくれるのが前提です。

いろいろなアプローチがあると思いますが、自分なりに調べてどういうプロセスで改善して行きたいかを考えてから動いた方が良いかもしれません。もし、そのような余力もない時は信頼できる誰か(もしくは地域のソーシャルワーカー)に、一緒に考えて貰ったり、一緒に受診についてきて貰ったりして下さい。

 

Q4:うつ病ってうつりますか?

A4:うつるという表現が適切かどうかはわかりませんが、影響力は強いと思って下さい。特に重度の方は、自分の存在や世の中のすべてを悲観的に捉え、凹んだり怒りだしたりする人もいます。そのような症状を四六時中見ていたら、普段元気な人でもかなりキツイと思います。自分自身も気力がどんどん低下してしまう場合もあるので注意が必要です。

最悪、こちらは悪い事をしていないのにも関わらず敵意をむき出しにされて攻撃対象にされることもあります。そうなると、ひたすら罵声を浴びせ続けてきたり、理不尽な言いがかりをつけて来たりする場合もあります。

うつ病というと凹んで引きこもるイメージがあるかもしれません。しかし、必ずしもそうではなく攻撃タイプのうつ病も分類上、あるにはあります。『非定型うつ病』と呼ばれているようです。病名や細かい分類はあまり重要ではない(と私は思っている)ので、うつ病だから凹んでいるだけというわけではなくキレやすいパターンもあるという程度に覚えておいてください。

突然キレだされたら、当然こちらもビックリしてしまいます。そこで真に受けてしまってケンカになってしまうと、相手は冷静ではありませんのでエスカレートしてしまい大きなトラブルに発展してしまう可能性もゼロとは言えません。このような状況が続けば、自分自身も病んでしまう可能性は十分にあります。

うつ病は辛い病気です。もちろん本人も相当辛いハズです。しかし、うつ病の恐ろしいところは関わる人たちにも大きな影響を与えてしまう事です。気をつけないと負の連鎖が起こってしまいます。それが原因で残念ながら憎しみ合いになってしまったりする場合もあります。

 

Q5:結局のところ、うつ病って迷惑じゃないですか?

うつ病の人は、本人も辛いですし、関わる人も辛いです。だからと言って、「うつ病の人=悪」というわけではありません。うつ病の原因は確かに謎めいています。しかし、心の病と位置付けられているのであれば、何かしらが心に悪影響を与え続けているから病んでしまったということですよね。

ということは私たち全員が医療従事者であろうとなかろうと、心が元気に暮らせるような社会を作って行かなければならないのです。うつ病の人は差別されたりしやすいのも事実です。しかし、そもそも好きで病気になる人なんていません誰もなりたくてなってしまったわけではないのです。気がついたらうつ病になっていた。そういう人がほとんどだと思います。明日は我が身かもしれません。差別しても迫害しても、まったく意味が無いのです。

 

うつ病のない世の中を・・・

私はときどき思う事があります。病名なんてつかないにこしたことはありません。ただ、病名の無い人たちの中の良識の無い人たちや、小さな善意さえ軽視してしまう人たちが増加してしまったことが、うつ病を増やしてしまったのではないかと。

確かに学校の勉強も家事も会社のお仕事も忙しいです。いくら時間があっても足りないくらいです。でも、本当にそうなのでしょうか。そんなに、心を見失ってまでしなければならない事ってそんなにたくさんあるのでしょうか。まるで、生まれたときから高速道路で暮らしているような奇妙な違和感さえあります。私たちは何におびえ、何に焦りながら生きているのでしょうか。

スピードを出し過ぎると注意力が散漫になります。疲れやすくなりますし、視野も狭くなります。だから気をつけないと事故が増えます。

時には誰しもガムシャラにならなければならない時もあると思います。でも、ずっとそうではないと思うのです。大切な家族や友人たちの表情を常に把握できるくらいのペースで生きてみませんか。そうすれば、悲しそうな顔をしている人がいたら、すぐに気づいてあげられます。困っていることがあれば何か助けてあげられるかもしれません。みんなが、少しずつ、そんな意識で暮らせれば、誰もうつ病にならないと思いますし、悲しまずに済む気がします。

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