なぜアーユルヴェーダはヒーリングシステムと言われ、治療システムと言われないのか?

アーユルヴェーダは、自己の内部から病気を癒し、細胞を若返らせ、エネルギーを高め、体、心、感覚器官、魂が一体のものとして調和することをめざすヒーリングシステムです。
なぜアーユルヴェーダはヒーリングシステムと言われ、治療システムと言われないのか?

こんにちは。アーユルヴェーダスクール ジヴァ・ジャパン代表でアーユルヴェディック・カウンセラーの文分千恵です。

私がアーユルヴェーダの普及にかかわっているのは、人々が健康で幸福な一生を送るお手伝いをしたいからです。

人々が健康で幸福な一生を送ることができるようにするのがアーユルヴェーダの目的です。
目的はシンプルなのですが、アーユルヴェーダとは何かを説明することは容易ではありません。
「アーユルヴェーダって額にオイルをたらすアレでしょ」という人もいます。

たしかに額にオイルをたらす療法はありますが、それがアーユルヴェーダのすべてではありません。
ボディーマッサージもアーユルヴェーダの一部にすぎないし、ハーブによるレメディーもアーユルヴェーダの一部にすぎません。
では、アーユルヴェーダの全体像はどういうものなのでしょうか。

アーユルヴェーダはよくこう言われます。

“アーユルヴェーダは世界最古のヒーリングシステムである”

ヒーリングは日本語では「治癒」と訳すことができます。
一方、「アーユルヴェーダは世界最古の治療システムである」という言い方はあまり聞きません。
どうしてアーユルヴェーダはヒーリング(治癒)システムと言われる一方、治療システムとは言われないのでしょうか。

 

治癒と治療の違い

現代医療は治療(キュアリング)システムです。
治療は悪いところを取り除いたり、症状を緩和するために外部から施す作業のことです。
ガン細胞を外科的手術で切除したり、化学療法で死滅させる作業は治療です。
ガンになった根本原因をみつけることよりも、現在のつらい症状の緩和に力点を置きます。

根本原因は残ったままかもしれません。
根本原因は残っているかもしれないけれど、症状が消えて生活するのに支障がなくなった、という状態を表す言葉が「寛解」です。
治療は寛解をめざしているとも言えるでしょう。

一方、治癒(ヒーリング)は、自分の内部にある根本原因を取り除き、全体の調和をとることです。
なんの調和でしょうか。
自己という存在全体の調和です。

そして、生命力にあふれた新しい自分に生まれ変わることが治癒(ヒーリング)です。
アーユルヴェーダは、人間は体、心、感覚器官、魂からできていると考えます。
だから、全体の調和とは体、心、感覚器官、魂の調和を指しています。
人間を構成するこの4つの調和がとれ、全体が一つになることを治癒(ヒーリング)といいます。

 

ヒーリングシステムとしてのアーユルヴェーダは3つから成る

アーユルヴェーダは、人間という存在は体、心、感覚器官、魂(意識、エネルギー)の4つから構成され、この4つの各レベルでバランスがとれ、かつ4つが一体として調和している状態を健康と定義しています。

病気になってしまったときには、根本原因を取り除き、体、心、感覚器官、魂の調和を取り戻すことをめざします。
全体の調和を取り戻すことによって免疫力が高まり、細胞が新しくなり、心の平安も生まれ、病気に罹る前よりもエネルギーが高まると考えます。