アーユルヴェーダの消化の概念を最先端の栄養医学から考察する

アーユルヴェーダは神様がもたらした医学と言われますが、だれがもたらしたかは別として、現代科学とも一致しているアーユルヴェーダの知識をとり入れることこそ、健康維持のための最先端のアプローチだと思います。

 

自分の胃酸の現状を知ろう

栄養医学では、不定愁訴の90%は消化分解と吸収に起因していると言われています。

アーユルヴェーダが言う「体レベルの病気は胃から始まる」とまさに同じです。不調を改善し、健康を保つためには自分の胃酸の現状を知ることから始めましょう。以下は、栄養医学研究所が勧めている自分でできる胃酸チェック方法です。

胃酸の量が十分に分泌されているかどうかを知るためには、重曹を使います。重曹はアルミニウムを含んでいないものを使いましょう。

重曹小さじ1杯を水50㏄に溶かして食事5分前に飲みます。
食事を始めてから3分以内にゲップが出たら、胃酸が十分出ていることを示しています。慢性体調不良を抱えている人のなかにはゲップが出るまで60分かかるという人もいます。

胃酸の分泌量が少ないのでビタミン、ミネラル、タンパク質が分解吸収されていないのです。

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次に胃酸のpH度を調べる方法です。
レモンの絞り汁1/2個分を10倍の水で薄め、食事中に少量ずつ飲みます。食後2-3時間経って胃の調子が重くなれば、もともとの胃酸のpHは健全であることを示しています。反対に胃の調子が軽くなれば、もともとのpHは十分酸性ではないことを示しています

。簡単なテストなのでやってみてください。4回くらい行うといいでしょう。

 

アーユルヴェーダの食前ショウガは正しかった

胃酸の分泌が少なかった人は胃酸の分泌量を増やす方法を知りたいですよね。栄養医学では食前にショウガ、コリアンダー、パセリのいずれかを食べることを勧めています。ターメリックも胃酸を出す作用があります。

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アーユルヴェーダはアグニを燃え立たせるために、食前にショウガを食べることを勧めています。
ショウガだけを食べても効果はありますが、もっと効果を高めるためにはスライスしたショウガに塩、クミンシード、レモン絞り汁を加えることを勧めています。

栄養医学の観点からみてもこれは理に適っています。レストランの付け合せに出てくるパセリは一番初めに食べるといいです。

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それにしても、栄養医学がいま解明していることを、昔のアーユルヴェーダ賢者達はどうして知ることができたのか不思議でなりません。

アーユルヴェーダは神様がもたらした医学と言われますが、だれがもたらしたかは別として、現代科学とも一致しているアーユルヴェーダの知識をとり入れることこそ、健康維持のための最先端のアプローチだと思います。

 

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