プラーナと感情
感情もプラーナと関係しています。感情はプラーナの動きに伴い変化します。アーユルヴェーダでは、感情は肺に影響すると考えられています。深い苦悩や悲しみは肺の上部に影響し、怒りや憎悪は肺の中部にダメージを与えます。執着や強欲は肺の下部に悪影響を及ぼします。プラーナをコントロールするプラーナヤーマや瞑想を行うことで感情をコントロールすることができます。
プラーナの動きは体の随意運動および不随意運動と循環をコントロールしています。呼吸の仕方、考え方、願望が人それぞれ異なるのは、前世のカルマが記憶されているサイキック体に根づいているからだと信じられています。前世のカルマはプラーナを通じて現世に現れ、それぞれの人生に影響を及ぼすとされています。しかし、プラーナをコントロールするプラーナヤーマを行うことでカルマに影響を与えることができます。
プラーナで前世のネガティブなカルマを断ち切る
ネガティブな感情は前世では意味があったのかもしれません。だから現世でもそれに固執するのです。しかし現世ではもはや不要であり、有害なものかもしれないのです。心身の健康や幸福の妨げにならないように、物質面でもスピリチュアル面でも清算する必要があります。
それには自分の内面と向き合い、不要な感情が存在していることをまず認識することです。その感情を冷静に観察します。その間、呼吸を安定して行います。この方法によって、去ってほしい感情を断ち切ることができます。
このようにプラーナのバランスを正し、蓄積されたネガティブな感情やトラウマ経験を清算することにより、健康を保つことができるとアーユルヴェーダでは考えられています。
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