広大な潜在意識の世界、潜在意識の情報処理能力は毎秒4000万ビット

日本でアーユルヴェーダというと体の健康法とかインド式美容法という印象が強いように思われます。しかしアーユルヴェーダは奥が深いのです。深すぎるくらいです。インドでアーユルヴェーダを学ぶたびに、アーユルヴェーダは魂と潜在意識に深くかかわる奥深い医療であるという理解が一層深まります。
広大な潜在意識の世界、潜在意識の情報処理能力は毎秒4000万ビット

こんにちは。アーユルヴェーダスクール ジヴァ・ジャパン代表でアーユルヴェディック・カウンセラーの文分千恵です。

当校は年に一回、ジヴァ・ジャパンの本部であるインドのジヴァ・アーユルヴェーダを訪れ、アーユルヴェーダの学びを深めるとともに、インドの空気や文化に触れる機会を得ています。ジヴァ・アーユルヴェーダには200人近いアーユルヴェーダドクターがおり、教育担当のシニアドクターが、私達のように海外から来た生徒達にアーユルヴェーダを講義してくれます。

ジヴァ・アーユルヴェーダに着いて割り当てられた部屋に入ってまもなく、ゴキブリが出てきました。ジヴァの宿泊棟でゴキブリを見たのは始めてのことです。不思議なことに日本のゴキブリほど意地悪くはみえず、のろまでした。シッシッと追い払おうとしても逃げる気配をみせず、逆に愛想よく近づいてきます。思わずスニーカーで叩いてしまいました。ゴキブリはその場で死んでしまいました。殺生を嫌うインドの人々は害虫を殺さないといいます。しかも、翌日はヒンドゥー教の聖地ブリンダーヴァンに行く予定だったので、ゴキブリを殺したことに罪悪感を抱き、「神様、ごめんなさい(涙)」と5回くらい謝罪した私でした。ところが、死んだゴキブリをそのままに放置しておいたところ、1時間くらいするとゴキブリは姿を消したのでした。気絶していただけだったのですね。あるいはクリシュナ神が息を吹き返らせたのか。ゴキブリを殺さなかったことに半分安堵し、部屋のどこかにまだ生きているのかと思うと半分不安にかられたのでした。

 

哲学と医学が一体のアーユルヴェーダ

日本でアーユルヴェーダというと体の健康法とかインド式美容法という印象が強いように思われます。しかしアーユルヴェーダは奥が深いのです。深すぎるくらいです。インドでアーユルヴェーダを学ぶたびに、アーユルヴェーダは魂と潜在意識に深くかかわる奥深い医療であるという理解が一層深まります。

西洋医療をベースとした現代医療は体と心を切り離して考えます。なぜ切り離して考えるようになったかというと、キリスト教会と医学界との間の勢力争いが背景にあったようです。両者の抗争の結果、心と魂はキリスト教会の持ち分、体は医学界の持ち分というようにテリトリーを二分して手を打ったのです。

しかし、インドは哲学界と医学界が一体化しているのでテリトリーを二分することなく、人間を体、心、魂の総和として取り扱う医療が発達したのです。それがアーユルヴェーダです。

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広大な潜在意識の世界

実際、体の病気の多くは心に起因しています。心には顕在的な心(顕在意識)と潜在的な心(潜在意識)があります。顕在意識は簡単に言ってしまうと脳です。判断したり、推測したり、計算したり、予想したりする脳の力が顕在意識です。

一方、潜在意識は無意識とも言われます。思ったり、見たり、聞いたり、読んだり、感じたり、触れたりすることのすべてが潜在意識に貯蔵され記憶されます。潜在意識のことをアーユルヴェーダでは「チッタ」といいます。チッタに刻まれたネガティブな記憶が体の病気を引き起こすことがよくあります。感染症を除いてほとんどの病気はチッタに起因しているといっても過言ではありません。

例えば腰痛。ひどい腰痛を経験した人のなかには、腰の骨や神経の障害が治ってもなお痛みを感じる人がいます。脳に痛みの記憶が残っているからです。つまりチッタに痛みの印象が刻まれているのです。現代医療はようやく心と体の関係について光を当てようとしています。痛みの記憶を消すために認知行動療法を取り入れ始めています。