ネガティブなエネルギーを祓う!?
神聖な力を持つお米の秘密

神様に捧げるためのお米を自分たちで作るというところは他にもあり、全国の稲荷神社の、総本社である「伏見稲荷大社」にも、「神田」があり、田植え祭りや収穫祭などが、お米の生長にあわせて行われています。
ネガティブなエネルギーを祓う!?<br>神聖な力を持つお米の秘密

【日本人にとって特別な作物】

お米といえば、私たち「日本人の主食」であり、江戸時代には侍の「給料としてお米を支給していた」ことからもわかるように、まさに日本自体を支えていた特別な作物といえます。

伊勢の神宮には、作付面積3万平方メートルという広大な「神宮神田」が存在しています。こちらで作られるお米は、神宮で行われるお祭りなどで、神様に捧げられるためのものであり、浄化のパワーがあるといわれている「五十鈴川」の水を使って育てられているのです。ちなみに、神田の場所は、「神宮の位置を定めたといわれる倭姫命」が決めたと伝えられていますので、まさに、神宮に勝るとも劣らないパワースポットといえるでしょう。

神様に捧げるためのお米を自分たちで作るというところは他にもあり、全国の稲荷神社の、総本社である「伏見稲荷大社」にも、「神田」があり、田植え祭りや収穫祭などが、お米の生長にあわせて行われています。

 

【お米には強い浄化の力がある】

このように、様々な面で「特別扱いされているお米」ですが、もちろん、スピリチュアルなパワーも存在しています。それは、日本だけでなく、東南アジアに多く伝わっているのです。たとえば、中国では「餅米に魔除けの力がある」とされています。

浄化をするときに、日本ではお酒や塩を使うことが多いですが、中国では「餅米をまいてネガティブなエネルギーを祓う」のです。

ちなみに、タイにも似たような思想はあるようで、結婚式のときに「お米をまくことで、悪霊を追い払い」、新郎新婦の行く末が輝かしいものになるように祈るのです。結婚式で、お米をまくというのは西洋でも行われていますが、こちらは浄化という意味合いよりも、「穀物をまくことで、食べ物に困らないようにする」という願いが込められているようです。

 

【天地を開く驚異の力】

日本ではお米の持つパワーをどのように捉えていたかは、『古事記』のエピソードを読むと良くわかります。

天照大御神の孫である、「瓊瓊杵尊が地上に降りてきたとき」に、三種の神器だけでなく、「稲穂を携えてきた」とされています。瓊瓊杵尊が地上に降りたとき、「世界は真っ暗でなにも見えなかった」ために、稲穂を籾にして四方に投げると、「日や月の光が地上を照らすようになった」とされています。つまり、「稲穂がもつパワーが闇を切り裂き光を招いた」ということになります。

浄化のパワーというよりも、「光を呼ぶ」という、まさに神様への捧げ物としてふさわしいエピソードですが、当時のお米はおそらく白米ではありませんでした。現在のように白米が食べられるようになったのは「1930年代頃」からだといわれています。それまで、主食として食べられていたのは、お米に他の穀物を混ぜ込んだ「雑穀米」だったのです。

 

【白米より栄養価の高い古代米】

最近では、栄養価が高いことから「雑穀米」に注目が集まってきていますが、実は白米以前の「古代米」と呼ばれるお米も、非常に栄養価が高いといわれています。

おめでたいことがあると食べる「お赤飯」。最近では、あまり祝い事で出てくることもなくなりましたが、日本人ならば誰もがしっている縁起のいい食事です。

お赤飯は、「小豆を使う」ことで白米に赤い色をつけているのですが、そもそも、お米自体が赤いという品種も存在しています。「赤米」と呼ばれるその品種は、お米のルーツであり、育成環境が悪くても生育することから、水田の環境が安定するまでは、一般的に使われていたと考えられています。

こちらは色が赤いだけでなく、「栄養素も豊富に含まれて」います。赤米の色は玄米の状態でしかでませんので、完全に精米せずに5分づきぐらいにすると、お赤飯のような色に見えるだけでなく、各種ビタミンやミネラルなどを豊富に摂取することができるのです。

 

【日本の神事を支えるお米を食べてパワーを得よう】

元々、赤米がお米として使われていた証拠として、現在ではほとんど失われてしまい、「日本全国でたった3ヶ所」となってしまいましたが、「赤米神事」という赤米を祀る行事が行われています。継承者不足で、いつすべてが失われてしまってもおかしくはないのですが、この神事は神道でもっとも重要といえる「新嘗祭」の原型ともされています。

そろそろ、今年の「新米」の出荷がはじまり、お米の一番美味しい時期になってきます。古代米ではありませんが、白米にも邪気を払い、光を呼び込むパワーはしっかりと伝わっていますので、単に主食だからと漫然と食べるのではなく、「お米が持つ力」を理解した上で、しっかりと味わってみることをオススメします。そうすることで、より強くお米のパワーを取り込むことが出来るはずです。

もちろん、古代米などにチャレンジして、それぞれのパワーの違いを感じてみるというのも面白いと思います。

 

Japanese Soul Food “Rice”.
Rice have the power of purification.

 

前回の記事:古代の女神は強くたくましく、そしてかわいらしかった。