宝くじすら当たる開運印鑑は本当に効き目があるの?〜統一見解なき印相学〜

これからの時代、印鑑という制度はどんどんとなくなっていくでしょうが、もしも、開運印鑑を作りたいという場合は、理論よりも「その印鑑を作っている職人さんの人柄をチェックする」といいでしょう。
宝くじすら当たる開運印鑑は本当に効き目があるの?〜統一見解なき印相学〜

【日本独自の印鑑文化】

日本人ならば、ひとつはもっているであろう「印鑑」。公的な書類には必須であり、時として「サインや本人確認書類よりも信用されることのあるもの」です。しかしながら、このように印鑑を重視するのは、「世界的に見ると日本だけ」なのです。

近年ではデジタル技術の発展によって、印鑑の偽造がたやすく行えるようになったこともあり、役所などは印鑑偏重から脱して、よりセキュリティの高い「バイオメトリクス技術による個人認証を導入しよう」という動きもあります。

とはいっても、少子高齢化社会の日本では、まだまだ「印鑑への信頼は根強く」。印鑑を開運アイテムとして扱うという「独特の文化」まで登場しています。このような印鑑は「開運印鑑」と呼ばれており、印鑑を開運印鑑に変えたことで、「宝くじに当たったり、会社が繁栄したというエピソードも多く存在」しています。

 

【開運印鑑は類感呪術】

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なぜ、印鑑を変えることで運気がアップするのでしょうか? 前述したように日本独特の文化である印鑑は、かつては一人で数本は持つというほど身近なものでした。そのことから、「印鑑を自分の分身」として扱い、印鑑に良いエネルギーが蓄積されれば、個人の運気もアップするという考え方が登場しました。このような発想は、原始的でありながら世界共通の「類感呪術」となります。

そこから、さらに発展して「印相学」というものができました。これは、印鑑の材質や、印の形、印鑑の位置、書体などから、「印鑑の吉凶を判断する」ものです。吉凶を判断できるからこそ、「幸運を引き寄せられる」というわけです。しかしながら、この印相学に「統一見解というものはありません」。印鑑の材質がパワーストーンだと吉という流派もあれば、凶という流派もあります。印鑑の文字の位置を決めるベースとなる九星気学を否定する流派、字画や姓名判断を重視する流派など、本当に色々あるのです。

 

【昭和に生まれた開運印鑑】

(豊臣秀吉の花押/画像提供・ウィキペディア)

(豊臣秀吉の花押/画像提供・ウィキペディア)

どうして、統一見解がないのでしょうか? それは開運印鑑というものができたのが、「昭和30年代と歴史が浅い」ためです。印相学に九星気学が使われることが多いことからもこのことはわかります。「九星気学は大正時代に生まれた新しい占術」なのです。

江戸時代に書かれた『印判秘訣集』という本があり、これこそが開運印鑑の起源であるという説もありますが、こちらの書物は「花押」についての占い本です。花押というのは、平安時代中期から戦国時代まで長らく使われていた「日本独自のサイン」ともいえるもの。こちらは、有名な武将のものが現在でも残されており、中には「護符の柄を採用する」など、単なるサインではなく、「お守りとしての要素も持っていた」ことから、占いの本が存在するのは当然といえるでしょう。しかしながら、現在の「印鑑と花押は明らかに異なっています」ので、「花押の本を開運印鑑の起源とするのは無理があり」ます。

 

【開運印鑑は作る人が重要】

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では、開運印鑑というのは意味がないのかというと、一概にそう言い切ることはできません。九星気学は新しい占術ですが、気のエネルギーを扱う占術として立派な実績を残していますし、そういった占術的な意味合いがなかったとしても、「職人さんが幸せになって欲しいという気持ちを持って、印鑑に名前を彫ったのならば、そこに想いのエネルギーが宿る」ことは充分に考えられます。

これからの時代、印鑑という制度はどんどんとなくなっていくでしょうが、もしも、開運印鑑を作りたいという場合は、理論よりも「その印鑑を作っている職人さんの人柄をチェックする」といいでしょう。「その人にパワーが感じられるならば頼んでみる価値」はあります。もしも、そういったパワフルな職人さんが見つからなければ、いっそ、「自分自身で手彫りをして、開運のエネルギーを込めてみる」というのもオススメです。

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