人の姿をした素朴な精霊 『カチナ』

日本でブームとなっている(いた?)「ゆるキャラ」。中には海外にまで知名度が広がったキャラクターもいますが、日本の思想と似たキャラクターがアメリカに存在することをご存知ですか?
人の姿をした素朴な精霊 『カチナ』

【八百万神信仰とゆるキャラ】

一時期ほどの勢いはありませんが、日本では「ゆるキャラ」がブームです。海外にまで知名度を広めた「くまモン」や、非公認にもかかわらず大人気となった「ふなっしー」などは、今でも各地で多くの人たちから親しまれています。

こうした成功例があったために、現在ではほとんどすべての都道府県にゆるキャラが登場するような状況になっていますが、その土地の特徴を凝縮したかわいらしい着ぐるみというのは、日本人が古来から有している「八百万神」という信仰がベースになっているようにも思えます。

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【すべてのものに宿る魂】

八百万の神というのは、「八百万」すなわち「無数」に神様がいるということです。すなわち、「山川草木の総てに神様が宿っている」わけであり、山の木々はもちろん、小さな石ころや、動物、虫まですべてに神聖を認めていたことになります。

こういった思想は仏教の伝来と共に表向きは失われましたが、お米には神様が宿っているという話や、長く使った器物に魂が宿るという話など、民間のレベルでは日本人の根底に脈々と流れ続けていました。

 

【アメリカと日本で共通する思想】

そんな思想と似たようなものが、遠く離れたアメリカにもあることをご存じでしょうか? それが「ネイティブ・アメリカンのホピ族」が信仰する「カチナ」というもの。

カチナ

上に掲載したのが、カチナを描いたイラストですが、どこかゆるキャラに共通するテイストを感じないでしょうか? こちらは「1894年」、今から120年以上前に描かれたものですので、遙か昔から、このような存在はあったわけです。