癒しフェアにも出演のイナムラ・ヒロエ・シャルマさんに聞く! 5千年の歴史を持つ、インド伝統医学「アーユルヴェーダ」とは?

アーユルヴェーダでは「正食」「正眠」「正しい性生活」が生命を支える三本柱と言われています。病気を治すだけではない、病気にさせないその医学とは……
癒しフェアにも出演のイナムラ・ヒロエ・シャルマさんに聞く! 5千年の歴史を持つ、インド伝統医学「アーユルヴェーダ」とは?

世界的に注目されているインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」。

癒しフェアにもご出演頂くイナムラ・ヒロエ・シャルマさんは、日本アーユルヴェーダ学会副理事長としても活動し、この伝統医学の大切さを伝え続けています。

ちなみに癒しフェア当日はイナムラさんにインドの伝統文化を披露して頂いたり、ココロとカラダの健康法を教えて頂いたりお祈りをしたりとバリエーション豊富な60分なっております。
これもすべてインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」に通じる大切な行い…… 西洋医学とはまた違った一面をもつ、東洋医学の「アーユルヴェーダ」について、イナムラ・ヒロエ・シャルマさんに教えて頂きました。

5000年の歴史が語る! 「健康・長生き」インドのアーユルヴェーダとは

漢方と聞けば、中国の伝統医学……日本人には良く耳にする言葉でしょう。同じようにインドには5千年の歴史を持つ印方「アーユルヴェーダ」があり、現在もインド国民の多くの医療を担っています。
サンスクリット語で“アーユ”は「生命・寿命」“ヴェーダ”は「知識・学問」の意味をもち、“アーユヴェーダ”には「生命を守り、育てる科学」「完璧な長寿を達成する知識」という意味が込められているのです。

昨今は目覚ましい医学発達により、治療技術の向上、医療機関の設備向上が進んでいます。にも関わらず患者数の増加……成人病や難病が増え続け、更に治療費や保険医療費などの深刻化に直面しています。

西洋医学は人の患部を中心にした治療、微細組織を扱う治療に大変優れています……しかし埋め立てられた土地に作られた建物の環境で日々生活をする私たちは森を見て、自然を感じる、という大切な環境を失ってしまいがち。東洋医学の一つでもあるアーユルヴェーダは病気の治療だけでなく、生命を守り長生きさせるという「健康の保持促進」を大切にする医学なんです。アーユルヴェーダは身体、感覚、連動器官、精神及び魂の4つがうまく統合したものが人間としており、肉体だけではなく精神までも扱っています。
食べ物をはじめ、まずは生活を直すという考え方……。もちろん胃潰瘍に効くという薬草ニームをはじめ、あらゆる植物、動物、好物を使った500種類もの薬がアーユルヴェーダにはあるのですが、それらを処方し患者に与えるのは「最後」の仕事とのこと。では処置しなければならない状態にならないよう、日々アーユルヴェーダが行い続けている伝統医学とは……

「アーユルヴェーダ」で受け継がれる インド人の日常生活「生命を支える三本柱」

今でもインド人の日常生活ではアーユルヴェーダによる「健康づくり・健康促進」が受けつがれています。
日常生活の中でも、「正食」「正眠」「正しい性生活」は生命を支える三本柱といわれ、生物学的基本要素としても大変重要視されています。これらを体質、気候風土、年齢に応じて正しく扱えば人間は健康を維持促進でき、病気を寄せ付けないといわれ、アーユルヴェーダではそのノウハウが教示されているのです。

正食〜優れた体質を得るための食べ物
正しい食べ物とは、身体内に病素(毒素)をためず、消化力を強めて身体に栄養をつけ、老廃物を順調に生成排泄し、感覚器官・運動器官・精神・そして魂を活発化する食べ物と考えられます。逆に正しくない食べ物とはその反対の作用をする食べ物とだとしています。食べ物は摂取者の体質や気候風土、年齢などにより適否があります。
食欲がない場合等、弱った消化力を改善するには一食抜くか、軽食を一日一回だけ摂取をするのがいいとされています。どんなに栄養価が高くて美味しい食べ物でも、摂取者の精神状態が悲しみ、喜び、怒り、嫉妬で占められていると食べ物本来の有効な作用が障害されます。そのため食事には心を集中し、静かに感謝して、食べるのがルールです。

正眠
正しく入眠し、正しく目覚めること。こちらも体質、気候風土、年齢によりしっかりとした考慮が必要です。
不眠には夕食に油性甘味食物、適度の酒類、果実酒を飲み、オイルマッサージをしてその30分後にぬるま湯でじっくりと温まり、湯冷めをしないうちに入眠すれば熟睡できます。
夏は夜が短く昼間が長いため、病弱者や老人、子供には昼寝が必要ですが夏以外の季節の昼寝は基本×。

正しい性生活
あらゆる動物は性本能を持ち、性行為により本能を満足させ、同時に子孫を継承すべく生殖を行っています。
これに対し厳しく抑制したり、逆に過剰になったり、誤った性生活を行うことは自らの健康や生命を失うばかりではなく、家族や世間の平和と社会の秩序を乱します。
インドには次のようなことわざがあります。
「もし、だれかが自分の財産を失ったとしても、何も失っていない。もし健康を失ったら、何かを失ったことになる。しかし、正しい行為、行動を失したなら、これはすべてを失ったも同然だ。」
「行動」をサンスクリット語で「チャクリラ」と言いますが、“誤った行為・行動を置かせばもう取り返しがつかない”という意味が込められているんです。

さらになんとアーユルヴェーダでは身体的に性が成熟するのは男性25歳、女性は16歳、この時期に結婚し子供を授ければ体質的に優れた子供を得ることができるとされています。さらに女性が結婚する理想年齢は16〜32歳とのこと……晩婚化しつつある日本の社会はぜひ見習いたいものです……

第37回日本アーユルヴェーダ学会神戸研究総会 2015年 ご参加はこちらから!

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