「目には見えない癒しの光」~赤外線の効用~

同じ赤外線でも「近赤外線」と「遠赤外線」の違いってご存知でしょうか?波長の長さが違うので、それぞれの名前が付いていますが、その効用も様々な分野で使われています。
「目には見えない癒しの光」~赤外線の効用~

 

【紀元前から癒しに使われてきた光】

Trinity読者の皆様ならば、「光を使ったセラピー」というのは聞いたことがあると思います。
光を使ってツボを刺激したり、エネルギーレベルで様々な光、すなわち「色」を使うというのは比較的ポピュラーな技法です。

一説によると、色を使った療法というのは、「紀元前」から行われていたといわれるほど歴史のあるものです。しかしながら、最近になって、「目には見えない光に注目が集まっている」ことをご存じでしょうか?

 

【身近な見えない光 赤外線】

その目に見えない光というのは「赤外線」。
目に見えない光ではあるものの、さまざまな分野で活用されています。

最も身近なものとしては、テレビの「リモコン」などで使われているがあります。最近では、無線式も増えてきてはいますが、安定性の高さからまだまだ赤外線リモコンも現役です。
他には、今の季節に活躍する「こたつ」や「電気ストーブ」にも赤外線は使われています。

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【波長によって呼び名が異なる赤外線】

同じ赤外線を使っていますが、リモコンとこたつではその波長が異なっています。
赤外線とは、「人の目には見えない光」です。

目に見える光の中で最も波長の長いものは、「赤」なのですが、それよりも波長が長いことから「赤」の「外」の「線」という名称になっているわけです。この、同じ赤外線の中でも、波長によって「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」と名前がつけられています。

波長が異なることで、それぞれの役割も変わってきます。
リモコンや、一昔前の携帯の赤外線送信などは「近赤外線」が使われています。
一方、こたつなどは「遠赤外線」を利用することで、物質を発熱させているのです。今までは、身体に影響を与えるというとこちらの遠赤外線のほうが重視されてきました。

 

【遠赤外線が熱を発生させる原理】

遠赤外線自体は熱を発する力はないのですが、水分子などに「運動エネルギーを与える」ことができます。

簡単にいうと、分子が動くスピードをあげることで、分子同士が衝突し、それによって熱を発生させているわけです。そのために、表面だけでなく、対象の内部にまでしっかりと浸透することが可能になるわけです。

これを人体に適用すると、体内の分子が活発に動くことによって、「細胞の活動が活発」になり、それにともない「新陳代謝や血行が良く」なります。また、水分子が動くことで、その間にあった脂肪が体外に排出されやすくなるということもあり、「ダイエット効果」もあるとされています。

この性質を使った癒しとしては、「サウナや岩盤浴」などが代表的ですが、他にも遠赤外線を発生する物質が入ったグッズなどが多く販売されています。

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【近赤外線がガン治療を変える】

しかしながら、ここ最近では「近赤外線」にも癒しの力があるという研究成果が次々と出てきています。

2011年には「アメリカ国立衛生研究所」のチームが、がん細胞に存在する抗体に、近赤外線の特定波長で発熱する化学物質を取り付けることで、がん細胞をピンポイントで破壊する治療法を発表しています。

健康な細胞も傷つけてしまう放射線治療に比べて、近赤外線は無害なために、「副作用のないガン治療」になるのではないかと期待されているのです。