ニベアと連合赤軍とシェイクスピアに考える、戦争回避の方法

シェイクスピアのオセロでしたでしょうか、登場人物が「嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食(えじき)にしてもてあそびます。」という言葉がありますが、まさにその言葉通りになっていきました。

こんにちは、よいぼしのなぎうたのkinaです。
2/19は「あさま山荘の日」と言われて、暴力的共産革命を目指していた連合赤軍の5人のメンバーが某楽器メーカーの保養所に人質を取って立てこもり、警察が威信をかけて制圧した事件の発端になった日です。

その後、連合赤軍の行方不明になっていた12人のメンバーが、ものすご〜く端的に言うと、リーダーの嫉妬で仲間に殺されていた、俗にいう「山岳ベース事件」が発覚し、その凄惨な結末に日本では完全に暴力共産主義が終焉を迎えました。

今回は、その事件から「戦争回避」について考えたいと思います。

多分、一見限りなくスピリチュアルから離れた内容に見えるかと思いますが、割とスピリチュアルな話になるかと思います……記事まとめるのがんばろ。

 

罪状は「有能だから・美人だから」⁉︎ カミソリ後藤田が絶句した、緑色の目のモンスターに支配された若者達の末路

あさま山荘襲撃事件当時の警視庁長官は、後に「カミソリ」と異名を持った切れ者政治家となった後藤田正晴氏だったのですが、その彼をして「山岳ベース事件」の顛末を聞いた時には部下に「冗談だろ、君……」と絶句したと言われています。
仲間を次々と殺していたとなったら、ましてやその理由が「自分より有能だから、美人だから、ニベアを使っていたから」ということだったら……そりゃあカミソリ後藤田も絶句するだろうよ……と後年、あさま山荘に関する話を読んで嘆息しました。

連合赤軍のリーダーは「本来リーダーになれる器の持ち主」ではなく、サブリーダーになった女性は美人ではなかったようです。
その二人の部下に、リーダーより有能な人物、サブリーダーより美人な女性、リーダーやサブリーダーに反抗的な態度を取った人物、気に入らない人物がいて、そういう人達を次々に「革命的でない」という理由で凄惨なリンチを受けて、殺されていったのです。

その内容が、何だかんだ言いつつも言いたいことをまとめたら、気に入らないメンバーが「ニベアクリームを使った」だの「いざという時に換金するために指輪を持っている」だの「民間で破壊活動をするなら(怪しまれないように)風呂に入ったほうが良い」という発言が「革命的でない」として殺害するという……ここまで来たら「連合赤軍を研究するなら、共産主義を生み出したマルクスやエンゲルスより、心理学の巨頭であるユングかフロイトから攻めていった方が早いんじゃないか?」と本気で思うようなお話になってきます。

シェイクスピアのオセロでしたでしょうか、登場人物が「嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食(えじき)にしてもてあそびます。」という言葉がありますが、まさにその言葉通りになっていきました。

リーダーもサブリーダーも逮捕され、皮肉にもこの事件の発覚で一般市民に暴力的共産主義への嫌悪感が一気に広がってしまい、彼ら自身が熱望していた共産主義革命への動きは完全に終焉を迎えました。

 

「お洒落をする」ことは戦争を止める手段となる⁉︎ 男性も女性も、綺麗であることは偉大です。

上で書いている内容はほんの一部で、詳しいことを書いたら……kinaの精神が保ちません。
そんな連合赤軍の話を調べて痛感したのは、変な話かもしれませんが「お洒落をするって良いことなんだ、お洒落が許される世界って素晴らしいことなんだ」ということでした。

少なくとも「指輪をつけてて殺される世界・ニベアクリームを塗っているだけで殺される世界」というのは、幸せな世界ではないはずです。
それがわからない人が作る世界が幸せとは思えないんですよね。

「女性が綺麗でいられる世界」というのは、ほぼ「戦争が不要な世界」です。
戦争が始まる前後は……だいたいどこの国でも「質素であること」が時の政府から奨励されます。
日本も「欲しがりません、勝つまでは」という言葉がありましたよね。

問題発言が何かと多いトランプ大統領の登場だけでなく、中国の東シナ海領有問題、ISと移民問題等々、何となく世界がきな臭くなっている感がありますが、声高に「戦争反対!」を唱えるだけでなく、お洒落をすることを始めとする、文化的に「戦争を避ける空気」を出していくことで回避できる戦争もあるんじゃないかな? なんて思ってます。

最後に、ニベアの名誉のために。
今回お話に出てきたニベアクリームですが、あれは口紅やファンデの類ではなく、基礎化粧品に分類される良質なコスメです。
ニベアがこれからも日本を代表する、愛される「プチプラコスメ」であってほしいと同時に、もう二度と連合赤軍のような事件がないようにと思います。

 

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(トップ画像・浅間山荘 提供/ウィキペディア)