一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.92「犬に名前をつける日」

犬や猫という動物は人間を癒すために人間のために生きているというところがある。また、飼い主のカルマを肩代わりしてくれたりもする有難い生き物である。 しかし、動物愛護センターへは膨大な数の犬や猫たちが殺処分されている現状だ。

飼い犬と暮らせなくなったおじいちゃんと
最愛の犬との深すぎる愛情に号泣!!

もうひとつ号泣したのは、福島で被災して体を壊し、愛犬を飼えなくなったおじいちゃんと犬のエピソードだ。その犬は施設に保護されているのだが、最愛のおじいちゃんと会えなくなって精神的に不安定になって自分の尻尾を噛むようになる。
でも、月に一回おじいちゃんの家に行くことができる。
もう、その日はおじいちゃんも犬も狂喜乱舞の喜びようで、凄まじい(笑)。でも、別れの時になると犬もおじいちゃんも号泣なんである。もちろん、私も。
いつまでもいつまでも愛犬が乗った車を見送るおじいちゃん。

ああ、一体犬ってなんなんだろう? 人間だとこうはいかないのでは? 人間以上の愛情を得られる犬ってなんなんだろう?
小さい頃に猫しか飼ったことがない私は泣きながら打ちのめされていた。
不思議な人間と犬との深すぎる愛情に……。

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多くの人に観て欲しい映画
そして、自分に出来ることを、しよう!!

「撮るってことはちゃんと見る、ってこと」
かなみは取材していく中で犬猫と、彼らと関わる人々の姿を見て自分なりの決心をする。
「嘆くだけじゃなくて、自分に出来ることをしよう」と。
そして、彼女の取材はこれからも続くのである。

さて、私に出来ることはなんなのかしら? と考えた。
私はこの映画のレビューを書くこと。より多くの人々に本作を観てもらえるようにベストな記事を書くこと。
そして口コミでもこの映画を多くの人々に薦めること。

ほんとうに多くの人に観て欲しい。

あとは、観てもらえるように、祈る、だけだ。

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■「犬に名前をつける日」
■監督・脚本 山田あかね
■出演 小林聡美 上川隆也 「ちばわん」扇田桂代 吉田美枝子
「犬猫みなしご救援隊」中谷百里 田原好巳
■107分

■東京・上映中
■関西・11月21日(土)シネ・リーブル梅田にて公開
・11月28日(土)より、MOVIX堺
・12月5日(土)より、京都シネマ
・12月19日(土)より、シネ・リーブル神戸
(C)スモールホープベイプロダクション

 

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