一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビュー
PART.133
「ラスト・プリンセス—大韓帝国最後の皇女—」

本作が資金難に陥った時に、主演女優のソン・イェジンは一億円の出資をしたそうである。 その金額はなかなか出せるものではない。 それは、彼女に出資させた見えない「力」や「想い」があったのだろう。
一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビュー<br>PART.133<br>「ラスト・プリンセス—大韓帝国最後の皇女—」

痛ましい皇女の人生は号泣必至!
天皇陛下の御心と同じ想いを持つ

天皇陛下の退位が決まった。ある筋では天皇制は今の皇太子様の代で終わるとか、いずれ陛下は京都にお戻りになるとか言われている。

時代と共に天皇家も変わっていかなければ、という考えも議論もあるが、日本国民にとって今も天皇陛下は特別な存在である。
最近、中矢伸一さんのメルマガで、世界中で唯一人々の幸せを願って祈りを捧げているのは天皇陛下だけ。
そして陛下は霊的存在であるということを知って眼から鱗とともに号泣してしまった。
陛下がペリュリュー島に慰霊に行った際も、何万もの英霊たちが喜んでいたそうだ。
陛下が「日本国民に何か苦しみをお与えになるなら、まず私の体を通してからにしてください」とおっしゃった言葉は有名である。
この言葉は小林正観さんも講演会で引用してらした。

私は本作を観ながら、皇女の言葉に陛下の存在を重ねて涙を止めることができなかった。
悲劇の皇女の最後の言葉は陛下の御心と同じなのである。

 

日本の人質となった大韓帝国皇女
祖国へ帰れないまま何十年……

日本統治時代の1919年。
大韓帝国の初代皇帝・高宗の娘として生まれた徳恵翁主。
彼女は父親を毒殺され、自身も日韓併合の推進と朝鮮皇室の消滅を図る政略に巻き込まれ13歳で日本へ留学させられる。
それは表向きは留学だが、人質と同義であった。
異国の地で祖国に帰りたいと熱望しながら亡命も失敗し、政略結婚させられ、終戦でやっと帰れると思ったら韓国政府に帰国を拒否される……。
時代に翻弄された悲劇の皇女の人生は痛ましい。
本作は史実を基にしたフィクションで、作りこまれた部分もかなりあるようである。亡命の顛末など、アクションも交えドラマチックにフィクションとして描かれている。
しかし、皇女の祖国への愛や、民衆に寄り添う心は作り物ではない。

 

やっと帰れた彼女を待っていたのは……
涙腺決壊の再開シーン‼︎

実際の徳恵翁主は韓国でもほとんど知られてなかったプリンセスのようで、彼女のことを書いた本がベストセラーとなったことで広く知られるようになり、本作の映画化も軌道に乗ったそうである。

私が泣かされたのは、ずっと仕えてきた侍女との別れのシーンと、37年ぶりにやっと祖国に帰れることになり、そのかつて引き離された侍女や、宮女たちと空港で再会するシーンだ。
これは涙なくしては見られない。
侍女も宮女たちも日本での皇女の安否も知れぬのに、ずっと何年も帰りを待っていたのだ。
「お帰りなさい、お嬢様……」とさめざめと泣きながらひざまずいて。
しかし、皇女はその時、心を病んでいた……。
このシーンは思いっきり泣きました。

 

見えない力に支えられた映画
陛下は民衆の「希望」であり「祈り」

映画の最後に徳恵翁主が言う言葉。
「私はダメな翁主でした。民衆の希望になることができなかったのですから」
皇室とか、王になる者は「希望」の存在なのである。
私は皇女の志に再び号泣した。
天皇陛下も日本国民の「希望」であり「祈り」の存在なのである。
そのことを日本国民が再び確認することが、今後の日本の盛衰に関わっているのではないかと思う。

本作が資金難に陥った時に、主演女優のソン・イェジンは一億円の出資をしたそうである。
その金額はなかなか出せるものではない。
それは、彼女に出資させた見えない「力」や「想い」があったのだろう。
そして、映画は完成した。
素晴らしい出来で。

本作が製作されて、日本で今、封切られることもとても意味がある、のである。

 

監督・脚本 ホ・ジノ
脚本 チェ・グノ ソ・ユミン イ・ハノル キム・ヒョンジョン
出演 ソン・イェジン パク・へイル ユン・ジェムン ペク・ユンシク パク・チュミ
ラ・ミラン パク・スヨン 戸田菜穂 コ・ス
※127分

※6月24日(土)~全国ロードショー

 

《一宮千桃さんの記事一覧はコチラ》
http://www.el-aura.com/writer/ichimiyasentou/?c=26311