一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.113 「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」

祈りは必ず届く。そう信じる信仰の力を、私たちは忘れてはいけない。 願ったとおりの形で叶わないこともあるが、必ず神様には届いているのだ。
一宮千桃のスピリチュアル☆シネマレビューPART.113 「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」

祈りや願いは必ず神様に届く
戦場の父を「一念」で呼び戻す少年!?

祈りや、信仰の力の偉大さ、大切さを改めて確信させられた。
第二次世界大戦下のカリフォルニアの小さな町で、8歳の少年の目を通して描かれる日常の奮闘記。それは、たとえおとぎ話風のテイストでも、人生の普遍がぎっちり! 観てる間中温かいものに包まれているようで、何度もジーンとした。

なんて素敵な物語だろう。私たちは、このリトル・ボーイのペッパーを好きにならずにはいられない。彼のキュートさにメロメロだ。そして、彼の信仰心が神様に届いた時、心の底から「やったね!!」と手放しで喜んでしまう。
そうだ、願えば叶うんだった。つい、忘れがちだけど、そうだったんだ!! と元気づけられるのである。単純な人生の法則を「忘れるな」と耳元で囁かれた気分。ペッパーの持つ純真さで人生を生きなければいけなかったんだ、と。

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ペッパー役の金髪少年がカワイイ!
日系人ハシモトとの友情にうるっ

8歳の小さな体のペッパーは、大好きな父親が、兄の代わりに戦争に行ってしまいガックリ。ガキ大将に苛められながらも、父親が戻ってくるよう願うのだが、実際にはどうしたらいいのかさっぱりわからない。しかし、奇術師のショーのアシスタントでビンを動かしたことにより、自分にも不思議な力があるのでは? と戦場の父親に念を送り始める。そんなある日、ペッパーの前に日系人のハシモトが現れる。敵意をむき出しにしてハシモトの家のガラスを割ってしまうペッパーに、司祭はあるリストを渡す。そのリストをクリアすれば神様に願いが届くかも、と言って。そこには「ハシモトに親切に」の一行もあった。リストをクリアするペッパーの修行? が始まった!

ともかく、ペッパーを演じる金髪刈り上げ少年が可愛いのなんのって!!
八の字眉の終始困った、への字口のブーたれ顔がチャーミングで、やることもあぶなっかしくて、キャラ立ちまくり。
ハシモトに対して平気で差別発言するも、次第にハシモトと仲良くなって、友情まで築く過程は日本人として心温まるものがあった。演じるケイリー=ヒロユキ・タガワ。久々にスクリーンで観たが、なんともいい顔になっていて驚いた。人格が顔に現れている、深い滋味ある表情は、アメリカの俳優にもあまりない燻し銀的な老い方をしていた。

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観終わって幸福な気持ちにさせられる
地球から光の柱となり届く祈り

観終わって幸福な気持ちにさせられる映画って最近少ない。
本作は間違いなくそうなる。
私は本作を観終わってベティ・イーディ著の「死んで私が体験したこと」の一文を思い出していた。
「私が地球を振り返ると、地球からいくつもの光の柱が出ているのです。私を案内してくれていた天使は『あれは全て人々の祈りです。彼らの祈りを叶えるために、私たち天使は大忙しなのです。親が子を想う祈り、子が親を想う祈りはたいてい叶えられます』と言った」
私はこの文を読む度に涙が流れる。

祈りは必ず届く。そう信じる信仰の力を、私たちは忘れてはいけない。
願ったとおりの形で叶わないこともあるが、必ず神様には届いているのだ。

キュートで優しい小品である。

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監督・脚本 アレハンドロ・モンテヴェルデ
脚本 ぺぺ・ポーティーロ
出演 ジェイコブ・サルヴァーティ エミリー・ワトソン ケイリー=ヒロユキ・タガワ マイケル・ラパポート デヴィッド・ヘンリー トム・ウィルキンソン ベン・チャップリン
106分

※東京 上映中
※関西 9月3日(土)~ロードショー

 

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