太古の叡智から学び、科学で検証するホリスティックライフ ~カラダ宇宙の静かなネットワークー筋膜No.2

ホリデーシーズンに続き、2014年も総決算の時となりました。今年はちゃんと早めに大掃除をした後、今年の収穫と反省について、ゆっくりと思いをはせる時間を作りたいなーと思っています。(毎年、最後までバタバタしている私なので、、、笑)。

今年の驚いた収穫事実は、WHOの健康の定義「健康とは心身・そしてスピリチュアル的に良好な状態であること」の「スピリチュアル」の部分が、つい最近の1998年に付け加えられたということです。スピリチュアル的に健康であることって、長い間重視されていなかったんですね。でも、私自身もそうだったかも、、?

海外なので、除夜の鐘の音は本当には聴こえませんが、心をすませば、耳の中で響くはず。鐘の音とともに私自身の心身・スピリットに気持ちを傾け、ゆく年を思い、来る年が迎えられることに静かな感謝をしたいと思います。

前回から、私の専門である、マッサージのお話をさせていただいています。私自身は「筋膜(英語でfascia)」にアプローチした様式を主に用いています。皆さん、骨、筋肉、臓器、皮膚など、、はご存知ですね。でも、筋膜に関しては、この言葉自体を初めて聞く、とおっしゃる方に多くお会いします。

ところで、「人間という形」は、どうして人の形になって、その形を保っていられるのでしょう? それは、「カラダ宇宙の静かなネットワークー筋膜」が、寡黙に強力に働いていてくれるからなんです!「膜」といいますが、顕微鏡写真でみると、くもの巣のような?、繊維状の産毛のよう。みかんを想像していただくと分かりやすいかもしれませんが、皮をむくと、白い繊維で皮と房の間がくっついていて、中のそれぞれの房の間にも、産毛のような白い繊維でくっついていますね。筋膜は、このイメージで考えるとわかりやすいと思います。結合組織です。人間(動物)の構成上欠かせない要素、筋膜は、頭のてっぺんからつま先まで、立体的に連続しています。皮膚の下から深層(毛細血管や神経など)のあらゆるカラダの構成要素は、筋膜という結合組織に覆われ結合されることによって、あるべき場所に収まるように支えられて「カラダ」を構成しているのです

姿勢を保つ機能や、体液や神経の通路を正しく保つ役目もあります。全身つながっている組織なので、カラダの一部の筋膜が縮こまって歪みが生じると均衡が崩れ、歪みは全身に波及し、血液やリンパの循環・神経の伝達まで阻害してしまいます。まず体の外側から見ていくと、皮膚の下、表層筋膜がウエットスーツのように、カラダの表面を覆っています。その「ウエットスーツ」は、弾力がなく、まるで鎧のようになっていることがよくあります。ガチガチでしなやかさを失い、歪んだ鎧の中のカラダは、どんどんその悪影響を形状記憶します。その中の、心もスピリットも大きな影響力うけるのはご想像のとおり。

次回もまた、静かにがんばる筋膜のご紹介をしたいと思います。
では、皆様、どうぞ心ゆるやかに、新しい素敵な年をお迎えくださいませ!

フローレンス久美子さん